部屋 伏見視点 ページ9
夢をみた
俺の元からAがいなくなるのを
俺の目の前で
あいつらに連れていかれるのを
必死に手を伸ばした
届かなかった
Aは泣いていた
自分は弱い
口では強いと言っていても
本当は弱い
失うのが怖かった
目を合わせるのも嫌だった
こんな目いらなかった
些細なことだった
喧嘩をして
大切な人を石にしてしまった
一晩したら戻ると信じていた
でも戻りはしなかった
そこからだ
街の皆は俺を気味悪がり、避けていた
そして俺は一人になった
全てを
街の皆を街を石にした
後悔した
俺は街を離れ、山奥に住んだ
夜月が綺麗だった
買い物がてら散歩をしていた
そのとき見つけたのがAだ
家に住ませて段々Aといるのが
とても楽しかった
だから
だからこそ
失うのが怖い
いつか俺を置いてどっか行くんじゃねぇかって
今まで一人でいるのが楽だった
でもAがいるおかげで
一人はとても辛いことだって気付いた
離れたくない
独占欲が高まる
声がした
「大丈夫ですよ」
心地いい声で
浅くなりかけた眠りが
だんだん深くなる
何故か安心感に包まれた
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月空(プロフ) - すっごく面白いです!!猿君かっこいい*\(^o^)/*更新頑張ってくださいね(´∀`*)) (2013年4月5日 0時) (レス) id: 666d43fff6 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2013年3月6日 15時