宮兄弟には姉がいるようです。【ハイキュー！！】

スカイラブハリケーン ページ35

＿＿どや姉ちゃん。俺のトス、やっと打つ気になったか？




実際、侑が今そう言った訳では無い。


だけど、そういうような顔で、私の方を見て笑ったのだ。




(そんなん、とっくの昔から思っとるわ)




角名｢……ほんとよくあの体制からあげるよねぇ。｣


侑｢セッターは“セット”するんが仕事やで？
適切な位置にボールをセッティングするんや｣


角名｢……で？｣


侑｢アンダーは腕2本。オーバーは指10本。

よりいっぱいのモンで支えたんねん。
セッターやもん。｣




(っ！！)




つい、鳥肌が立つ。




これが、“宮侑”か。




馬鹿だし、お調子者だし、精神年齢低いし、たまにめっちゃ怖い圧出すし、負けず嫌い。

だけど、

スパイカーに対しては、誰よりも真摯で、献身的。




『あっははは！！！』


烏養｢？！！｣




『そんなん、逆に負けてられんやんか』







そこからしばらく、両校共にサーブの殴り合いが始まった。


そして現在、13-12で稲荷崎がリード。




2回目である治のサーブ。


それをギリギリで上げる旭。それを田中がカバーし、ラストは影山が打ち込む。


そこをしっかり、セッターの侑を狙った影山のボールに、狙い通り侑が触る。




侑｢サム！｣




｢｢｢！？｣｣｣




治がセットする前に走り始めた侑に、みんなが驚く。


もちろん、私も。



そして、パァンと決 烏野のコートに落ちるボール。




双子速攻マイナステンポ “裏”




侑｢けど低くて短かったな！｣


治｢何ゼイタク言うとんねん！俺セッターちゃいますけど！｣




あくまでも平然とやってのけた2人に、烏野のみんなは、悔しそうな、色々な負の表情を顔に浮かべた。




侑｢今ならスカイラブハリケーン使えそうや……！｣


治｢おお、お前下な｣


侑｢あ？！お前下に決まっとるやろが！｣




呑気にそう話す2人を他所に、烏養さんは、イレギュラーだから気にすんな！とみんなに声を掛ける。




『イレギュラーやったらええんやけど…』

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