守護神のヒーロー ページ34
いつからだろう。
__俺はセッターになるんや!!
__俺はスパイカーや!!!
そんなことを言い始めたのは。
いつだったかな。
1回、2人になんでセッターとスパイカーにそんなにこだわるんだって聞いたことがある。
__そんなん………秘密や!!!!な!サム!
__おん。姉ちゃんには言わん!!!
__はぁ??なんでや!!姉ちゃんだけハブかいな!!!!
そんな喧嘩をしたこともあった。
(今でも、その答えは分からんままや。)
タイムアウトが開け、少し経った時。
侑のサーブが回ってきた。
「「「さっ来ぉぉぉぉおい!!!!!」」」
浅めに放たれたボールは、西谷の前に。
染み付いた、一歩下がってアンダー
木下「西谷!
前ッ!!」
木下の声に反応するように、1歩前に出てオーバーハンドで取る西谷。
(完璧な、ファーストタッチ………っ!)
影山「ナイスレシーブ」
そしてみんなが動き出す。
シンクロ攻撃だ。
ガンっと派手な音を立て、旭が打ったボールが稲荷崎を貫いた。
『ナイス………っ!!』
西谷は、木下を指差し、ガッツポーズを取る。
(ほら、もうすでにヒーローやんか。)
“守護神のヒーロー”ってか。
『うん、我ながら上手い例えやな!』
武田「?」
そして今度は、山口がリリーフサーバーとして入ってきた。良いコースを辿ったそのボールは、アランくんが取る。
それは、烏野のチャンスボールとなり、シンクロ攻撃を仕掛けるも、上げられる。
しかし、そのボールは乱れた。
赤木「スマン侑フォロー!」
(……!あのボールをオーバーで……)
乱れたそのボールに、侑はするっと真下に入り、オーバーハンドでセットした。
そしてそれを治打ち、それは烏野のコートに落ちた。
ふと侑を見ると、物凄く満足そうな顔で笑っていた。
隣で、烏養さんが立ち上がって拍手をする。
烏養「(今の素晴らしいセットアップに、会場のどれくらいが気付いただろうか。)」
『烏養さん。
あれが、うちの自慢の弟です。』
烏養「あぁ…………凄いな。」
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mbftmm(プロフ) - 侑、治との関係性が好き!!烏野での役割も好き!!!ですー!!! (2022年9月12日 14時) (レス) @page50 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 星蘭さん» 元気を与えられるようなそんな作品になれてとても嬉しいです。ありがとうございます!!本当ですか!では番外編も少しずつ出していこうと思います!楽しみにお待ちください! (2020年10月30日 20時) (レス) id: 1140816973 (このIDを非表示/違反報告)
星蘭(プロフ) - いつも読んで元気もらってます!これからも更新頑張ってください。番外編、読みたいです!楽しみにしてます! (2020年10月28日 16時) (レス) id: e03eae3599 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - いちご大福さん» いや私がありがとうございます!笑その部分を褒めてもらえると本当に嬉しいんです...!お楽しみにお待ちください! (2020年10月27日 20時) (レス) id: 1140816973 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - 凄く素敵な作品ですありがとうございます!皆に甘やかされるようなお姫様ではなく、マネージャーとしてそこにたち続けるところが凄く好きです!更新頑張ってください!楽しみに待ってますので! (2020年10月27日 19時) (レス) id: be82674743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜 | 作成日時:2020年8月19日 22時