宮兄弟には姉がいるようです。【ハイキュー！！】

あの時から ページ27

＿＿なんっでAの方がスパイクの威力強いんや………っ！！









そんなことを昔、小学生の時同じバレーボールクラブで練習してた時に、アランくんは言っていた。


小学生の時なんて男女に力の差はホドンもないからね。


でも、


『あん時からアランくんは、アホみたいに強いで。』




力でもぎ取るその一点に、つい感嘆する。




再び銀のサーブ。


田中に上がったボールに、治とすなりんがブロックにつく。



そして放たれた、鋭い角度のスパイク。




超インナースパイクだ。




『田中ナイスキー！！』




そしてここで、ツッキーとスガが入れ替わる。




菅原｢西谷のカタキはとる！！｣


西谷｢死んでねぇっす！！｣


菅原｢1セット取ってるし2セット目落としてもまだ大丈夫とか思ってねぇだろうな！！

2-0でかっさらうぞ！！｣


『稲荷崎にめっちゃ睨まれとるでスガ』




考えることをずっと止めなかったスガ。


スガがコートにいられるのはたかが20秒くらい。



でも、




(されど、20秒だ。)




スガのサーブは、アランくんの少し前に落ち、膝をつかせる。


そして侑がセットし、治が打ち落とす。



しかし日向にワンチしたそのボールを、スガがフォローする。




侑「ぬ」


治｢ぬ｣




ラスト影山が、上手くアランくんにボールを返す。


が、




尾白｢レフトぉ！！｣


侑「ハイハイっ！」





(少し、低い、か？)




少し低い、と思われるそのボールは、アランくんが打ち、影山の手にあたり稲荷崎のコートに跳ね返る。



しかし、惜しくもそれはアウトしてしまった。




菅原｢んんーっ！！！｣


『惜しい…っ！！』





そして、影山のサーブ。


いつものルーティンて、シュルルっと回したボールをピタッと止め、上げる。




｢＿＿ノォタッチエぇぇース！！！｣




熱い実況が入る。


今の影山はこの間もあった。




(まるで嵐の前のような静けさ)




日向｢穏や影山です｣


『そんな名前ついてんの。』

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