宮兄弟には姉がいるようです。【ハイキュー！！】

気づいたのは、 ページ39

『大地！』




走っていった大地に追いつく。


何故追いついたかと言うと、大地が体育館に入らず、扉の前で止まったからだ。




視線の先には、縁下がいた。




澤村｢…………今俺が行ったら、逆に崩しそうだな。｣


『おー、やっぱ縁下かぁ。
………じゃあ大地は次の試合で働けばいいじゃん？』


澤村｢そうだな、そうするか！｣




今は烏野高校がマッチポイント。


日向が焦ってる。




縁下｢日向ァ！バタバタしないっ！
良いジャンプは？！｣


日向｢！良い助走から！｣




(予想以上…………！！)




予想以上に、縁下は頼もしかった。


大地と顔を合わせて笑う。




澤村｢……すげーな。｣




ピーッと、烏野の勝利を告げる笛の音。




『やったね、大地』


澤村｢だな｣




コツン、と拳を突き合わせた。




田中｢大地さん！！！｣




試合を終えた選手たちが、こちらに気付いて駆け寄ってくる。




菅原｢大地ーっ！！｣


西谷｢大地さーん！！！｣




大地がスガに腹パンを受けている。


旭は、私の方を見てぐっと親指を立てた。




東峰｢ありがとうA｣


『ははっ、心臓がもう疲れきったよ』


東峰「珍しく動揺してたもんね」


『うん』




大地がみんなと話している姿を見て、ホッとする。


田中が少し焦っているけど、大丈夫そう。




月島｢Aさん｣




ツッキーに名前呼ばれるなんて、珍しいなぁ、と思いながらその声に振り返る。




『ん？』


月島｢足、大丈夫ですか？｣




………なんでこいつ気付いた。



実は、大地に聞かれた時は誤魔化したが、
走っていた時、かるーく、本当に軽く右足首を捻ったのだ。



軽くだったし普通に歩けてるつもりだったんだけど。




『………なんも問題あらへんけど？』


月島｢………それならいいんですけど。｣




＿＿歩き姿、少し不自然ですよ？




耳元でそう言われた。


なぬっ、右足を無意識に庇っていたのか。




『それにしてもツッキー。そんな少しの変化に気づくなんて、私のこと見すぎなんちゃいます？』


月島｢……顔がうるさいです｣


『おい』




煽ってニヤニヤしてた顔をディスられました。

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