宮兄弟には姉がいるようです。【ハイキュー！！】

私の保護者 ページ38

『…………』


澤村｢…………｣




沈黙が流れる。


今大地は、口の中にガーゼを当てて、止血をしている。


ガーゼが真っ赤になれば、それを交換するの繰り返し。




澤村｢………A、｣




おもむろに私の名前を呼ぶ大地。


次に来る言葉は、心配かけてごめんか、
ありがとう、のどちらだろうか。




澤村｢走って来てくれたのは嬉しいが、お前こそ怪我とかしてないか……？｣


『んー！！！ブレないな保護者！！』




予想は見事に外れました。




『いやいやいや、大地が起き上がらない時
私の心臓がどれだけしぼんだかと…っ！』


澤村｢いや縮んだだろ｣




少し久しぶりにボケてみたが、しっかりツッコミを入れてくれた。




澤村｢ありがとな、A｣




急にお礼を言う大地。あまりにも真っ直ぐに言ってくるから、柄にもなく照れた。




『早く戻りたい？』


澤村｢あぁ、出来ればなー。｣


『…………まだ血ぃ止まっとらんからダメやね』




私の予想だと、大地の代打は多分縁下。


縁下なら、大丈夫。



旭も、他のみんなも、大地のために、烏野のためにもがいているだろう。




『あ、そだこれ。さっきお医者さんからもらった痛み止め飲んで』


澤村｢あぁ、さんきゅ｣




痛み止めと、水を大地に渡す。


同時に、口の中の止血に使っていたガーゼを交換する。




『お、もう止まったね』


澤村｢じゃあもう行っていいか？！｣




食い気味でそう聞いてくる大地。


満面の笑みで、いいぜ！っていうと、急ぎ足で医務室を出ていった。




澤村｢Aありがとな！｣


『え、ちょ！大地待って！』

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