ヒロイン性質 ページ37
ドンッ
『あ、すみませ………って黒尾かい』
ダッシュした先で人とぶつかってしまった。
この展開ってヒロインの性質だよね。
え、じゃあ私ヒロイン？
黒尾｢なんですかその反応。失礼だなァ？｣
『ははっ、冗談。ごめんごめん。』
少し談笑してると、後ろ襟を掴まれた感覚。
またか、と思ったそこの君。
私もまたかよ、って思ったさ。
澤村｢片付けまだ終わってないぞ｣
『……………はい。』
黒尾｢…………ほーん。
こりゃまた過保護な…。じゃあまたなァ、
“A”｣
澤村｢……………｣
この2人合わなそうで合うと思うんだ私的には。みんなも思わないかい？
『スガぁぁぁ！助けてえぇぇ！また捕まった！！』
とりあえず大地から逃げようと思う。
あれ、私逃げてばっかじゃね、と思いながら再びダッシュした。
『あ、やっくん。』
夜久｢？！｣
スガの元に逃げると、スガが話していたのは、やっくんだった。
菅原｢ごめん馴れ馴れしいやつで！｣
夜久｢あぁ良いんだ。自己紹介してなかったしな！黒尾がそう呼んでいたからだろ！
俺は夜久衛輔！よろしくな！｣
『え、笑顔眩しいかよ。やっくんって呼んでいい？もう呼んでるけど！』
夜久｢おう！いいぞ！｣
『私は宮A！よろしくやっくん！』
夜久｢おう！｣
『レシーブが理想すぎて本当に尊敬しますまじで。あ、守りの音駒でリベロってことは、やっくんは音駒のエースだっ！』
そう言うと、やっくんは嬉しそうに笑った。
夜久｢……はは！さっきのリベロといいAといい、面白いやつばっかだな！
そうか！俺はエースか！｣
さっきのリベロ。西谷かな。
えっ、私西谷と同レベにされたんか？
まじかよ。
『あ！そうだやっくん！セッターくん、どこにいる？』
夜久｢研磨のことか？あいつなら多分端の方にいるぞ！｣
『りょーかい、ありがとう！じゃあまたねやっくん！』
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作者名：桜 | 作成日時：2020年5月19日 21時
