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トサカ頭との出会い ページ29

『ねっむ………おはよう潔子。』


清水「……おはよう、A」




学校で合宿の時は、いつも私は潔子の家に泊めて貰ってる。もちろん例外なく今年も。


早朝の体は重たいが、それに鞭を打ち、学校へ向かった。







『よーい、スタート!!』




朝のロードワークがスタートした。

いくらトレーニングしてるからとはいえ、あの体力バカどもに着いて行けるかと言われたら微妙なのでやめとく。

走るの好きじゃないんだ私。




しばらくすると、ポケットに入れてた携帯が鳴った。




『どーしたスガ』


《日向が暴走していなくなった!A探してくれ!よろしく!》


ブチッ




『………おいおいまじかよ問題児め!!』




事前に伝えられていたルート周辺をとりあえず走って探した。




『…………………』




「「どこいった」」




ん?今もしかしてハモった?と思って右隣を見れば、いつの間にか隣にいた人もこちらを見た。


この人、背高いなおい。




『………もしかして貴方も人探しですか』


「………もしかしなくてもお嬢さんもかな」


「「…………………」」




真っ赤なジャージに、まるでトサカのように立っている髪の毛。




『一緒に、探しましょうか。』







『へぇ、同じ高3か。じゃあタメだ!』


「そうだな。ところでこの辺は詳しかったりする?」


『おん、詳しいよ!
全くさぁ、お互いどこ行ったんだか。』


「そうだよなァ。うちのやつ中々自由というかマイペースでよ。」


『ははっ!うちなんて逆!マイペースっていうか元気ハツラツよ。』

迷子発見→←あの日見た背中に。



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作者名: | 作成日時:2020年5月19日 21時

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