宮兄弟には姉がいるようです。【ハイキュー！！】 (ページ28)

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あの日見た背中に。ページ28

『えー、影山にすげーとか言われたらさすがに照れる！』

見たことある２、３年はうんうんという顔をしているが、1年生は驚いてる。

田中｢やっぱかっけーっすAさん！｣

『にゃはは！！今でもトレーニングはしてるからな！』

影山｢……なんで、なんでバレーボール、続けなかったんすか。｣

影山のその一言は、少しこの場を凍らせた。

そんなことは、Aの技術を見たことある2年生も、ましてや入部時から一緒にいる3年生だって何回も思ったことがある。

でも今まで、誰も聞いたことが無かった。

なぜなら彼女が自ら話したことは無いし、そんな技術を持っているのになぜ今マネージャーをやっているかなんて、過去に何かあったのかとも感じていたからだ。

『いやぁ、続けるつもりだったんだけど』

彼女は口の端を上げながら、澤村、菅原、東峰の方を見た。

『気づいたらここに立ってた。

ただそれだけだよーん。ほら、練習戻ろうぜ！！吐いてもやるんだろ！！』

『はいみんなおつかれさーん。
私と潔子特製カレーだよ☆』

地獄のような練習を終えたみんなの為に作ったカレーライス。

武ちゃんとも協働して作り上げた。

日向｢Aさん！！ここ！ここ来てください！一緒に食べましょう！！｣

『お、ありがと日向！！』

うちの後輩ほんっとかわいいなおい。

ここ、と招かれた場所は左隣にツッキーで、右隣に旭。そして真正面に日向。

『おいコラ嫌そうな顔するんじゃないツッキー。ご飯増やすぞ少年』

月島｢逆に女子でそこまで食べる人初めて見ました。だから彼氏できないんデショ｣

『なっ、こいつ………っ！』

殴りかかろうとする私を、旭は一生懸命なだめてくれた。

影山｢俺、いつかAさんにトス上げてみたいです。｣

日向の隣にいた影山が突然そう言った。

え、さっき上げてたじゃん、と日向が言うが、影山は否定した。

影山｢試合の中で、上げてみたいっす。｣

＿＿宮Aをスパイカーとして、自分が使ってみたい

まるで、そういう意味だ。

澤村｢(影山にここまで言わせるのかAは…)｣

『………それは嬉しいねぇ。でも、他のセッターに浮気しちゃうと、あの子、嫉妬しちゃうからさ！』

影山｢？？｣

うるさい弟がね。