セッターとセッター ページ11
『へぇ、意外とやるね、ツッキー』
ね、スガ。と隣に同意を求めると、うん、と返ってくる。
相変わらずよく飛ぶ日向のボールも止める。
あの生意気な態度さえなければ…っ!
完璧なのにっ!
そして影山のサーブのターン。
『お、ジャンサーか。うえっ、はやっ』
でも、
ドッ
『うちのキャプテンは取れるんだよね』
菅原「Aも取れるんじゃないの?」
『えっ、取れるかな。まぁ、私リベロじゃないからそこまでレシーブ自信ないけど、取れるっちゃ取れるかも。
あ、あれがもっと成長したら無理。腕もげる。』
そして再び始まったラリー。
龍のレシーブは綺麗に影山に返った。
さぁどっちに上げる?
日向「影山!!」
「「「!!!」」」
あまりにも日向の速いブロードに、その場にいる全員が驚いた。
これは、あの大会の時に1回だけ見た。
凄まじい力を持った目。全てが、“持ってかれる”
日向「居るぞ!!!」
かすっと日向の腕は空を切った。
影山「お前何をイキナリ!」
日向「でもちゃんとボールきた!
中学のことなんか知らねぇ!俺にとってはどんなトスもありがたぁーいトスなんだ!
俺はどこにだって飛ぶ!どんなボールだって打つ!だから、
俺にトス、持ってこい!」
(………今日は久しぶりにバカ弟達に連絡でもしようかな。
なんかこの2人見てると、弟達を思い出す)
ふと隣に立つスガを見ると、影山を見ていた。
(セッター対決、か。)
将来、そう遠くはないであろうこの問題に、
誰が決着をつけるのだろう。
影山「……スパイカーの前の壁を切り開く…
その為の、セッターだ。」
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作者名:桜 | 作成日時:2020年5月19日 21時