体育館裏は王道展開 ページ9
中間テストも終わり、結果は数日後だが部活は強豪校なだけあってある
「赤葦久しぶりだな!!」
そう言って元気に赤葦に肩を組む木兎先輩。あの二人をそういう目で見るのもいささかやましい気もするけどお互い顔が整っているせいか絵になる。
個人の好みとしては赤葦が右なのだけれど……あぁいけない煩悩が。ここは現実なのだからそういう考えを挟むのは良くない。
「木兎さんテストは大丈夫でしたか」
「バッチし!!」
「そうですか」
ふっと安心した笑みをこぼす赤葦。やっぱりお前さん木兎先輩のこと好きだろ。
「ミカちゃーんタオル取ってきて貰える?」
『分かりました』
タオルを渡すほうか渡される方かと聞かれたらシチュエーションとして後者の方が私はグッとくる
やっぱりくっつきそうな2人見るとお節介したくなるんだよ
『木兎先輩、赤葦に渡しといてください』
「お、分かった!!」
2枚のタオルを木兎先輩に預け後悔する3秒前
木兎先輩から受け取ったタオルを無表情で見つめたあと大量のタオルを抱えていた私を見つめて不機嫌オーラをだす
他のメンバーは気づいていないけど私には分かる。自分で頑張るからお節介すんなクソボケということだろうか。
「ミカちょっと来て」
『ハイ』
ずるずると体育館の外へ連れ出され、来た先はまぁ体育館裏というところだ
ニヤけた表情をしてる時って自分じゃ気づけない時もあるよね→←賭けをすることになりまして
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作者名:眠たいお昼 | 作成日時:2023年11月17日 17時