好きな人って言ってたし ページ7
部活中に記録帳を手に皆のスパイクを眺める。
今日は木兎さんの調子がいいらしい。赤葦も何かいつもより表情が明るい気がする、表情筋一切変わってないけど
「あかーしナイストス」
「木兎さんも流石です」
そういや赤葦って好きな人って言ってたな……それって逆を返せば女子って限定されてないし
その言葉を意識すれば先輩後輩の距離感や壁がない木兎先輩を見やる
赤葦って面倒みがいいのは分かってはいるけど木兎先輩には過保護だよね。
気にかけてるレベルが違いすぎな気もするし、部活入る理由も木兎先輩
『ん?』
私のオタク脳が可笑しいのかと思ってもどうしても引っかかる。私に相談してくる訳がないと言う自信のある眼差しといい、人妻とかそういう類でもない。
脳がもうそれしかないと言ってるわけで
赤葦の好きな人は
木兎先輩
これは女子様達も叶うわけない……諦めろというのが先決だなと勝手に自分の予測に納得する。
「見たか!俺の超絶スパイクを!!」
「見ました。凄いです」
「だよなァァァ」
「赤葦もよくあの体力バカについていけるよなぁ」
「真夏の走り込みとか木兎が1番めげねーし」
「つい張り合っちゃうんだよ!」
休憩しにきた皆がドサリと座り込んでまだスパイクとトスを続けている2人を眺める。
うん。お似合いだ
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作者名:眠たいお昼 | 作成日時:2023年11月17日 17時