気になる ページ5
「次の授業移動教室じゃない?」
『やば。早めに行かないと教室閉まる』
赤葦と私は先輩たちより早めに切り上げて教室に行く。
「ミカ、」
『おい赤葦京治名前呼びはやめようか?誰が見てるか分かんないんだから』
小学校までは気にしていなかった男女間も中学になればお互い名前呼びだと付き合ってるだのイチャイチャしてるだの面倒な弄りや噂が増えて、自然に外では苗字呼びになったはずなのだが、ここ最近赤葦は私の名前を呼ぶ
「中学の時の弄りが酷かっただけで、もう大丈夫だろ」
『赤葦の名前呼びに憧れを抱いている女のコ達は沢山いるの知らないの?』
「知らない」
つくづくモテ男なのに本人はこうだから困ったものだ。告白される回数は少ないのは赤葦同盟みたいなのを組んでは互いを牽制しあってるせいだけど
『とりあえず名前呼びはやめて』
「慣れない」
『嘘つけ』
「孤爪はいいんだ」
『うん?……あぁ研磨は他校だし』
君に名前呼びされると私の学校生活に関わるんだけども。幼なじみマウントそんなに取りたいのかよ
「呼ばないから、1回だけ名前呼びして」
『京治』
「小さい頃の方」
『京治くん』
そう言えばふっと色気たっぷりの微笑を浮かべる赤葦。イケメンだから破壊力が凄い。
『満足した?』
「してはないけど」
そう言えば近づいて髪に触れられる
『実際ロング派?ショート派?』
「それまだ聞くの」
えぇコチラとしてはとっても大事な情報なんで
「髪が長い方が好きかな」
私の髪の毛先を指を絡めて遊んでいる
立ち止まって話すほどの時間はそんなにないのだけれど
『へぇ。じゃあ他に好みはあるの?』
「気になる?」
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作者名:眠たいお昼 | 作成日時:2023年11月17日 17時