検索窓
今日:1 hit、昨日:10 hit、合計:487 hit

気になる ページ5

「次の授業移動教室じゃない?」



『やば。早めに行かないと教室閉まる』




赤葦と私は先輩たちより早めに切り上げて教室に行く。




「ミカ、」




『おい赤葦京治名前呼びはやめようか?誰が見てるか分かんないんだから』




小学校までは気にしていなかった男女間も中学になればお互い名前呼びだと付き合ってるだのイチャイチャしてるだの面倒な弄りや噂が増えて、自然に外では苗字呼びになったはずなのだが、ここ最近赤葦は私の名前を呼ぶ




「中学の時の弄りが酷かっただけで、もう大丈夫だろ」




『赤葦の名前呼びに憧れを抱いている女のコ達は沢山いるの知らないの?』



「知らない」



つくづくモテ男なのに本人はこうだから困ったものだ。告白される回数は少ないのは赤葦同盟みたいなのを組んでは互いを牽制しあってるせいだけど



『とりあえず名前呼びはやめて』



「慣れない」



『嘘つけ』



「孤爪はいいんだ」



『うん?……あぁ研磨は他校だし』



君に名前呼びされると私の学校生活に関わるんだけども。幼なじみマウントそんなに取りたいのかよ



「呼ばないから、1回だけ名前呼びして」



『京治』



「小さい頃の方」



『京治くん』



そう言えばふっと色気たっぷりの微笑を浮かべる赤葦。イケメンだから破壊力が凄い。





『満足した?』



「してはないけど」




そう言えば近づいて髪に触れられる



『実際ロング派?ショート派?』



「それまだ聞くの」



えぇコチラとしてはとっても大事な情報なんで



「髪が長い方が好きかな」



私の髪の毛先を指を絡めて遊んでいる
立ち止まって話すほどの時間はそんなにないのだけれど



『へぇ。じゃあ他に好みはあるの?』




「気になる?」

春場の手って少し暖かい→←意外に覚えてるんだね



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:眠たいお昼 | 作成日時:2023年11月17日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。