儚雪

怪我＿ru ページ14

コロナ設定無.架空のライブ




ru side





iw「…ツアー最終日！怪我なく、楽しんで、盛り上がっていきましょう！」





sn「「「…ーーーー！！！」」」



・




デビューしてから2回目のツアー。
ガムシャラに走り抜けてあっという間に最終日、昨日の夜公演での修正点を確認する。






「ねぇ阿部ちゃん、衣装替え俺の場所変わったよね？どこに行けば良い…？」







ab「あー、下手から降りて。多分康二と同じ場所になったと思うよ！」







「わかった！ありがとう。楽しもうね」






CFB後の移動、今までとは違う場所に移動する。






「ま、康二くんに連れて行ってもらお〜」







・


楽しい…！！！





まだライブは序盤、Jr時代の人気曲でゴリゴリに踊ってテンションも最高潮。





めめともしょっぴーともアイコンタクトで気持ちの昂りを伝え合う。





皆汗だくだけど笑顔がキラキラしてて、最終日、最高のものを届けようとフルスロットルなのが分かる＿







〜♪





kj「ラウルー、こっちやで！」






「ごめん康二くん！ありがとう！」





ふっかさんのソロの間に着替えて、CFBのイントロまでに出ないと…







「＿ｯあ、うわっ…？！！」







ガｯ＿タン！！







「びっくりした…ここ足場組んでないんだ…」








思わぬセットの穴に右脚が付け根まで巻き込まれる。







kj「ラウー？？どしたん？こけたか？」







暗いからよく見えないのか、少し先にいる康二くんが様子を伺っているのが分かる。







「…大丈夫ー！！何もないから先行っといてー！ここまでくれば場所わかるから！！」








kj「そーか？急ぎや〜！」







「うん！！」







右脚がハマって前につんのめった状態から抜け出すと、足首から付け根まで衣装と共にザザーっと擦りむいていてヒリヒリする。








「うわ〜…衣装破いちゃった…」







白いズボンには血も滲んでとても履けそうにない。







(最終日で良かった。後でちゃんと謝らなきゃ…)








よいしょ、と立ち上がる＿








＿＿ｯ？！








踏ん張った瞬間に足首に激痛、思わず尻餅をついた









「捻ったのかな…」








いつもの怪我とは違う、足首に力が入らないような…何枚も靴下を重ね履きしているような麻痺感。









kj「ラウー！！早く！！！もう時間あらへんで！」








どうしよう、言う？…いや…








「…っ今行く！」




・

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す