いち ページ2
( You )
「ごめんA、今日先帰ってて!」
いつも通りあゆみとお昼ご飯を食べていると、LINEを知らせたスマホを確認したあゆみに手を合わせてそう言われた。
「あ、もしかしてしろちゃん?」
「え、なんで知ってるの?!」
「さっき俊くんもしろちゃんに同じこと言われたって言ってたから、そうかなあって」
「そっか…ねえAどうしよ、こ、ここ、」
「ふふ、告白だと思うよ」
実はしろちゃんは何度も俊くんに相談してるみたいで、今日告白することも言ってあるらしい。
それをわたしは俊くんから聞いちゃったから、知ってるんだよね。
「違ったらショックだけど、、」
「そんなことないよ、絶対両想いだと思うな」
「Aにもついてきてほしいよ〜」
「ある意味おもしろいねそれ…でもわたしも放課後呼ばれちゃってるから、ごめんね」
「また告白?もう私から言ってあげようか?」
「いやいや、しろちゃんのところ行ってあげて?それに1ヶ月に1人くらいだし、俊くんもいるから大丈夫だよ」
「ラブレターは毎日のようにロッカーに入ってるじゃん…なんかあったら言ってね?絶対だよ?」
「うん、ありがとうあゆみ」
Aは可愛いんだから!となぜかぷんぷんするあゆみ。
自慢じゃないけれど、あゆみが言ったようにラブレターや告白は絶えない。
でも1年のときはわたしと俊くんが付き合っていることを知らない人が結構いたからわたしも俊くんも毎日告白の嵐だったことを考えると、今年になってからはまだ落ち着いたほう。
ありがたいことだけど、俊くん以外はいらない、よね。
( Ayumi )
放課後、みんなが帰ったあとの教室にはしろちゃんと二人きり。
「しろちゃん、話って…?」
「俺、あゆみちゃんのことがずっと好きだった」
真剣な顔をした、大好きな人からの告白。
「付き合ってほしい」
「…はい」
呼吸も忘れるほどの、喜びを感じた。
なんだか照れくさくて、思わず笑みをこぼすとしろちゃんも微笑んでくれた。
今までずっと応援して、協力してくれたAにちゃんとお礼言わなきゃな。
でも、私は何もわかってなかったんだ。
大好きな人たちに囲まれて過ごせること。
この幸せが、どれほど大切なものだったのか。
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ふぅ - 続き楽しみにしてます! (2021年5月15日 14時) (レス) id: e27c2c145d (このIDを非表示/違反報告)
なべ(プロフ) - 凄く面白いので続きが読みたいです!更新待ってます!! (2021年4月5日 18時) (レス) id: f19b1505d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - コメント失礼します!とても繊細なストーリー好きすぎます…!!またお時間に余裕がありましたら、更新して頂けると嬉しいです!!大好きな作品です! (2021年2月1日 6時) (レス) id: fd1c6c399d (このIDを非表示/違反報告)
オムライス(プロフ) - 更新頑張ってください! (2021年1月6日 14時) (レス) id: 3df1040212 (このIDを非表示/違反報告)
冬葉(プロフ) - ptfさん» 返信ありがとうございます!楽しみに待たせていたただきますね! (2020年6月29日 17時) (レス) id: 8304f0e3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ptf | 作成日時:2019年7月22日 23時