時のなかで

#1話　慌ただしい朝 ページ2

ヴーヴーヴーヴー!

2025年4月4日。
メールの着信音が真中らぁらに朝だと呼びかけている。いや、騒いでいる。
「もーーーーうるさいなぁ」
時刻は朝の8時。
「もうこんな時間!?」
慌ててベットから飛び起きる。
「おぉっと、メール確認メール確認っと」
送り主はドロシーだった。

"いますぐうちにこい"

いつものデコデコ派手派手なメールではないことと、オールひらがななことに違和感を覚えながらも、すぐに返信をおくる。

"かしこま!今いくね! らぁらより☆"

たたみっぱなし、散らかりっぱなしの洋服からお気に入りのワンピースを探す。
「あれ?この前部屋の整理したのに…。あ、あった!花柄のワンピース♪」
急いで着替え、中学生まではお団子がトレードマークだったのに、ここ3年ですっかりおさげが私の髪型になったな、そう思いながらきゅっきゅと髪を結ぶ。
階段をかけ降りると、そこはいつもの、大好きなパパのパスタ特有の雰囲気。
「パパ、ママ、のんドロシーのうちに行ってくる!帰ったらお店手伝うね。それまでよろしく。」
ドアを開けると、ふわっとすがしい爽やかな風が。
「みんなと会うの久しぶり！楽しみだなぁ。」
そんなルンルン気分で真中らぁらは歩きだした。

#2話　信じられない真実と現実　1→←#0話　設定とまえがき

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