【名探偵コナン×歌い手】超人気な歌い手はとあるスナイパーと共闘するそうです

弾丸が二十九発 ページ32

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…まずい。




ヨシノが蘭に向かって歩いて行くのが見え、即座に江戸川少年へ通信をいれる。




『どうすんの！？蘭が人質に』


コナン〔分かってる！！っ…やるっきゃねぇ…〕


『なにを…』


コナン〔今から数秒後、第一展望台に光を灯す！それを昴さんに伝えて！！〕


『いやだからなにを…もしかして、』


コナン〔ああ…〕


『でも軸足が、』


コナン〔蘭が危ねぇんだ！！〕




耳を抑えたくなるほどの怒声。


まあ…仕方ないか、好きな子守りたいのが男って奴だって前に聞いたことあるし。


思わず溜息をついた。


どこまで一途で馬鹿な主人公だか…。




『…分かった、派手にやってこい。そして骨折っちまえ』


コナン〔ああ…骨の一本や二本…折ってやるよ〕




その声はバッチ越しでも分かるくらい、やる気に満ちていた。




『昴さん、最後のチャンスです』


昴「…ボウヤだな」


『はい、今から数秒後…ベルツリー第一展望台を光が覆います。そこを狙ってください』


昴「了解」




あ、生の「了解」だ←


それから少しして…隅田川を越えた辺りから、一直線にベルツリーへ向かう一筋の光が走った。




『昴さんアレ！』


昴「ああ、」




花火ボールはベルツリーの少し手前で破裂。


七色の鮮明な光を放った。




『…きれい』




って、言ってる場合じゃないじゃん！！


すぐに犯人追跡メガネをズームにして展望台を見た。


ヨシノがマシンガン片手に顔を覆い唸りを上げて、その場に崩れ落ちていた。




『！蘭が…』




丁度そこには蘭がいて、屈んだヨシノがそれに重なっている。




『昴さん！ここで撃ったら蘭に当たる!!』


昴「クッ…」




昴さんは顔を歪める、引き金に手をかけた。


まさか…蘭ごと撃つつもり？


いや、そんなことするはずない…とは言い切れないけどまずないだろう。


まさかこの情況でヨシノを狙撃出来るとでも？


少しでも動いたら蘭に当たるかも知れないのに？




『昴さん！やめ、』




私が止めようと手を伸ばしたのと同時に、昴さんは引き金を引いた。


それは一直線に飛んでベルツリーへ。


蘭のギリギリ頭上を飛んでヨシノの左腕にあったマシンガンに当たる。









マシンガンが宙に舞うと同時に蘭が動いた。
　

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