検索窓
今日:40 hit、昨日:20 hit、合計:108,484 hit

3 同じものが好き同士 ページ3





『あ、うん』


「んー…」






凪くんはその端正な顔立ちをこちらに近づけ、口を小さく開けたかと思えば、ちゅー、と気怠げにストローを咥えて口に含み始めた。



その様子を私は思わず凝視する。



…なんだろう。小動物に餌付けしているみたいでどうも心がうずうずしてしまう。


いやでも凪くん190の大者だしな…小動物と言うには些か無理がある。


てか、やっぱりイケメンだな。ハーレムとか味わえるのだろうか。一度でいいから中身入れ替わってその気分を堪能してみたい、などと邪な考えをしている私は多分きっとモテない女の象徴なのであろう。





『…どう?』


「やっぱ美味い。」






やっぱ、という言葉に私は、ん?と思った。





『…もしかしてこれ、飲んだことある?』


「んー、ある」


『そうなんだ、美味しいよねこれ。』


「んー」





凪くん、言葉選びが極端だな。さっきから「んー」しか聞いてない気がする。そんなことないか。





『レモンティー、好き?』


「…うん」





あ、うんって言った。なんか、ちょっとかわいいじゃん。





『私も好きなんだ、だからよく一階の自販機で買ってる。』


「へー」


『ここのレモンティー酸っぱ過ぎるってみんな言うけどさ、私はこれくらいが好きなんだ。』


「…」





…は。



しまった、レモンティーについて少し熱く語りすぎた。凪くん絶対退屈してるだろうな。そう思ってちらっと彼の方に目を向ければ。






『…いや寝てるんかい。』





ほんとになんなんだ。私の話があまりにも退屈だったからって速攻寝られては流石に傷つくよ。





…てか!何ちゃっかり全部飲んじゃってるのさ!!うわ、失敗した。





少しだけかわいいと思ってた私が間違ってました。



こいつただの万年生意気寝太郎です。




4 諦めの悪い→←2 凪誠士郎という男



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (323 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
990人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

お芋うまうま。(プロフ) - みるくてぃさん» はい!ありがとうございます😊 (2023年1月19日 7時) (レス) id: 7a2529d498 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ - 模試、頑張ってください!!待ち遠しいですが、それまでレモンティー飲みながら待ちたいと思います!! (2023年1月19日 2時) (レス) id: 3c2db5a967 (このIDを非表示/違反報告)
お芋うまうま。(プロフ) - みるくてぃさん» コメントありがとうございます!タイプだなんて嬉しすぎます 💞 土曜日の模試が終わり次第更新していきたいと思いますのでしばしお待ち頂けると幸いです、! (2023年1月18日 23時) (レス) id: 7a2529d498 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ - めっちゃタイプです!!毎日更新楽しみにしてます!!! (2023年1月18日 1時) (レス) id: a0e318be61 (このIDを非表示/違反報告)
お芋うまうま。(プロフ) - ゆずりはさん» コメントありがとうございます!そんなこと言って頂けて私も幸福です、クラフトボスレモンティー…名前からして美味しそうですね、是非二人に飲ませてあげられるよう上手く誘惑してみようかな…(( (2023年1月14日 18時) (レス) id: 7a2529d498 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:お芋うまうま。 | 作成日時:2023年1月10日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。