【ブルーロック】レモンティーあげたら懐いた。【凪誠士郎】

17 最悪のビジョン ページ17

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凪くんが通ろうとすると自然と周りの人達が道を作るようにして避ける。凪くん、君は貴族かな？


これもイケメンの特権なのか。私が通ろうとしても睨まれるか弾き飛ばされるかの二択なのに羨ましい限りである。









そして私はふと思った。





…あれ、今彼に戻ってこられたら私、大変な目に遭うんじゃ？



彼が早々とレモンティーを購入し、私の元へ戻ってきた時を想像する。かなりまずいビジョンしか見えてこない。







『(全校の女子を敵に回しかねない…！)』







そう。嫉妬の嵐に巻き込まれるのである、恐らく。いや絶対。


仮に凪くんが今言ったアクションを起こして、変にカップルだと間違われたとしよう(そんなことは想像したくもないが)。


女子という生き物は怖い。そういうつもりがなくても、共に行動をしているだけでそこから噂は生まれ、どんどん根も葉もないものへと変貌を遂げていく。


同じ同性だからこそ、一番ここら辺の理解はしているつもりだ。


私と凪くんはレモンティー好き、という繋がりしかないというのを全校放送するしか手はなくなってしまう。










ていうか。彼と一緒に教室を出て行った時点でもう手遅れだったりする…？










いや、そんなことを考えている暇はない。一刻も早く最悪の未来を打破しに行かねば。





凪くんが自販機の前でレモンティーをきょろきょろと探している。今だ。












『ごめん凪くん、悪く思うな。』












私はこの場をとんずらさせて頂く！








事情は後で説明するから。まじごめん。







面倒事は起こしたくない主義な私。ここは君との共通点なのかもね。














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「…」




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