さよなら、咲夜 (ページ7)

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第五話散歩ページ7

咲夜が倒れてからは、美鈴が散歩の付き添いをすることになった。

美鈴は日傘を持つことに慣れていないからか、手が震えていた。

A｢ねぇ美鈴、あなたが咲夜より背が高いのは承知の上で言うわ。…もう少し…日傘を低くしてくれないかしら…。｣

美鈴｢ええ？無理ですよ…。これでも結構低くしてるつもりなんです…。｣

A｢…そう。なら無理はさせないわ。このままでも大丈夫よ。｣

_______________咲夜の部屋

A｢咲夜、今日は美鈴が散歩の付き添いだったわ。｣

咲夜｢そうでしたか…。普通なら私が行かなければならないのに…。申し訳ありません。｣

A｢いいのよ。そんな状態の咲夜を無理やり散歩に連れ出すほど鬼ではないわ。｣

咲夜｢お嬢様はお優しい方ですものね。…美鈴の様子はどうでした？｣

A｢それがねw美鈴ったら幼い頃のあなたみたいに手が震えていて…フフッ…。｣

咲夜｢あら、そうでしたか。｣

A｢ええ。ただ、美鈴はあなたとは違って日傘が高かったわ。｣

咲夜｢大丈夫でしたか？高かったということは光が…。｣

A｢ええまあなんとか…。だけど面白かったわ。幼い時のあなたを見れた気がして。｣

咲夜｢それはよかったです。｣

A｢もう時間ね。また明日も来るわ。おやすみ咲夜。｣

咲夜｢おやすみなさいませお嬢様。｣

_________________バタン

Aは泣かなかった。もう咲夜に心配はかけたくないと、かけないと決めたから。