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「……っ」
涙が止まらなかった
「司令官……」
菊月には、なんでもお見通しなんだなって、思えた……
「菊月っ……私は、私は……っ」
私が男だということが、菊月にバレているとは思わなかった
……私が生まれた家が、あんな家だったから…
女として、育てられたんだ
「司令官!」
菊月が呼びかけてくれたことで、はっとした。
「ごめんね……もう、あの子のことは忘れないといけないのに……」
「そんなの……司令官、忘れてはいけない!
前の私は、それを望んでいないっ!!
手紙に書いてあったとしても、同じ私には分かる!
彼女は……君のことが大好きで、だから、傷ついてほしくなかった……
だから、自分の存在を忘れてもらうことで、それを押さえようとしていたんだ
司令官の……君のために!!
でも、ここでわすれてしまってはいけない!
君は、逃げたことになる!!
彼女はそれを、望んでいない!
……すまない、意味がわからないかもしれない
でも、分かってくれ……」
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あとら - 嫁が菊月だから余計感動しちゃったじゃん…。 (2019年7月23日 9時) (レス) id: a674a74dea (このIDを非表示/違反報告)
月村春雨@響(プロフ) - リズにゃんさん» あー、ほんとだ……してきありがと、なおしてくる! (2018年4月2日 15時) (レス) id: c2dab968fa (このIDを非表示/違反報告)
リズにゃん(プロフ) - 漢字……母港が母校になってるよ……!! (2018年4月2日 15時) (レス) id: 39132acee1 (このIDを非表示/違反報告)
響(プロフ) - 大輝さん» コメントありがとうございます! はい、ぼちぼちになりますが、頑張ります! (2018年1月27日 15時) (レス) id: c2dab968fa (このIDを非表示/違反報告)
大輝 - とてもよい話しです、これからもファイトなのです。 (2018年1月27日 15時) (レス) id: 43ee0b77f2 (このIDを非表示/違反報告)
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