【艦これ】もうあの子は、戻ってこない

提督へ ページ8

提督、君がこれを読んでいる時はきっと、私はもういないだろう

２隻目の私か、新しい艦でも入ってきたか？
まあいい



全く、君は何故よそ見をするんだ？
私は構わないが、これ以上はやめてくれよ




君が中傷進撃をするから、こういう手紙を書くことにしたんだ



案外書くことが見つからないものだな




そうだ、提督




私が君のことを"提督"と呼ぶようになったのはなぜか、と言っていたな




長門達の真似をしたのさ
今では司令官と呼ぶより、提督と呼ぶことに慣れてしまったな





提督、私が好きなのは君だよ
君、本当は男だろう？
私は君を見ていただけで、分かってしまったぞ
女装ももう、やめてくれ
私は、本当の提督がみたい
きっとみんなもそう思っているはずだ



最後に
提督、幸せになってくれ
私のことは忘れてしまって構わない


……私のわがままなのだがな、私が腰につけていた三日月のバッチを、君に持っていてほしい

この手紙とともに入れておこう
それでは提督……さようなら、だな

８→←７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す