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Melody33* ページ6
思わず顔をしかめた。
「 拓人、先輩……？ 」
左手首に鋭い痛み。
「 おっ、俺は関係ないからな！ 」
中塚が去っていくのも、追いかけられなかった。
「 拓人先輩、手… 」
Aが心配そうに見上げてくる。
「 心配するな 」
「 でも… 」
俺はゆっくりと立ち上がる。
「 拓人先輩… 」
「 大丈夫だから 」
ポンとAの頭を撫でる。
「 教室に戻ろう 」
「 はい…… 」
歩く度に激痛が走ったけれど、平然を装った。
・
・
・
・
「 病院に行きましょう 」
保健医が深刻そうに口を開いた。
なんとなく、分かってはいた。
「 はい… 」
A……。
浮かんできたのは、Aの泣きそうな顔だった。
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作者名：風怜(Ruru) | 作成日時：2011年12月23日 20時
