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Melody48 ページ21

今日も、やっぱり鍵は開いていた。


「 どうして、いつも鍵開いてるんですか? 」


思い切って聞いてみた。


「 これ 」


拓人先輩がポケットから何かを取りだす。

銀色の…、


「 鍵…? 」

「 当たり 」


拓人先輩は音符のキーホルダーがついた鍵を

わたしの顔の前にぶら下げた。


「 ここのですか? 」

「 もちろん 」

「 え…どうしてっ!? 」


普通、音楽室の鍵は職員室で管理されているはず。

それをどうして……?


「 秘密 」

「 っ…… 」


そう呟いた拓人先輩の表情に

見とれてしまった。

目が離せなくなった。


差しこんできた光が反射して、焦げ茶色の髪が輝く。


少し口元を緩めて、

優しい顔をして、

わたしを見つめてる。

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作者名:風怜(Ruru) | 作成日時:2011年12月23日 20時

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