残してもどうせ一瞬で飛んで来るだろ ページ38
バスが40分ほど走った頃
車内はシーンと静まり返っていた
ｶｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬ
否、カメラの音だけが響いていた
レンズ越しに見えるのは、二人のイケメンの寝顔
「めっちゃかわええ、そしてかっこええ」
「ケロ、二人共ぐっすりね」
「ケッ！半分野郎の寝顔を撮るなんざキメェ奴ら」
「フム、鷹上の事は何も言わないのだな」
「うっせ、カラス」
＊＊＊
1時間後、A達は眺めの良さそうなところでバスを降ろされた
Aは寝起きが悪いので、また焦凍が手を繋いでいる
すると
「よう、イレイザー！」
芯の通った、女性の声が聞こえてきた
Aは重い瞼を、すこしだけ開いた
「ご無沙汰してます」
消太はペコッと頭を下げた
表れたのは、猫耳のような機械を着けた二人のヒーロー
「煌めく眼でロックオン！」
「キュートにキャットにスティンガー！」
「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ」」
ポーズを決める二人
あれが決めポーズって奴なのか、とAは理解したようだ
「連名事務所を構える4名一チームのヒーロー集団！山岳救助等を得意とするベテランチームだよ！キャリアは今年でもう12年になる…」
出久がそこまで言った途端、ピクシーボブが出久の顔を掴んだ
ちなみに猫のようなグローブを嵌めて居るため、痛くはなさそうに見える
「心は18！」
「心は？」
出久に問い掛けるピクシーボブ
出久は、「18！」と大きな声で復唱した
「ここら一帯は私らの所有地なんだけどね、あんたらの宿泊施設はあの山のふもとね」
1-A「遠っ！」
「今は午前9時30分、早ければぁ12時前後かしらん？12時半までに辿り着けなかったキティはお昼抜きね〜」
ニヤッと笑うマンダレイ
感づき始めた皆は、じりじりと後ろへ下がった
「わるいね諸君、合宿はもう始まってる」
消太がそう言った途端、ピクシーボブが地面に手をつく
すると、その触れられた地面が盛り上がった
そして、波のように皆を攫う
Aは砂まみれになるのが嫌なので羽を使って飛んだ
「私有地につき個性の使用は自由だよ今から三時間、自分の足で施設までおいでませ！この、魔獣の森を抜けて！」
『..........』
「鷹上は.......一緒に来るか？」
『行きまーす』
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縷々(プロフ) - いちきちゃんさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても元気が出ます！更新頑張りますね☆ヽ(´∀`ヽ) ｷｬｯﾁ!! (2023年3月15日 0時) (
レス) id: 597dcd765c (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - コメント失礼いたします!お話の内容､すべてが大好きです!応援います!(´ω` )/⭐ｽｯ (2023年3月14日 17時) (レス) @page27 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
縷々(プロフ) - 狼派さん» ありがとうございます！とても励みになります！更新頑張りますね=͟͟͞͞☆ヽ( '-'ヽ)ｷｬｯﾁ. (2023年3月14日 8時) (レス) id: 597dcd765c (このIDを非表示/違反報告)
狼派(プロフ) - このお話とっても好きです！！更新頑張ってください。( っ˙꒳ ˙)╮ = ⭐ (2023年3月14日 6時) (レス) @page27 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縷々 | 作成日時：2023年3月2日 18時
