嫌な予感は唐突に ページ35
「ちょっとトイレ行ってくるばってん、ここば動いたら
ホークスはAに何度も釘を刺してトイレへ向かった
Aは別に動くつもりはさらさら無かった
Aは壁際へ移動し、ホークスを待った
だが、急にゾワッと寒気がした
嫌な予感がする
バッと振り向くと、見慣れた緑頭に肩を組んでる黒パーカー
Aは二人の後ろに回り込んだ
黒パーカーは気配で死柄木と分かる
どうやら出久の首に手を回しているようだった
彼の個性から考えてると、一瞬で出久を壊せる場を作っているのだろう
迂闊に助けても、出久が死ぬかもしれない
Aは話を盗み聞きした
「雄英襲撃も保須で放った脳無も全部奴に喰われた。誰も俺を見ないんだよ、何故だ？いくら能書き垂れようが、結局奴も気に入らないものを壊していただけだろう
俺と何が違うと思う？緑谷」
死柄木の言う、奴とは......
おそらく、ヒーロー殺しの事だろう
「何が違うかって？僕は、おまえの事は理解も納得も出来ない。ヒーロー殺しは、納得はしないけど理解は出来たよ。僕もヒーロー殺しも、始まりはオールマイトだったから
僕はあの時救けられた。少なくともあいつは壊したいが為に壊してたんじゃない。
おまえのように徒に投げ出したりもしなかったやり方は間違ってても理想に生きようとしてた！だと思う」
出久が言い切った瞬間、場はとてつもない殺気に包まれた
Aの頬を、汗がツゥっと落ちていった
「ああ、何かスッキリした。点が線になった気がする。何でヒーロー殺しがムカツクか、何でおまえが鬱陶しいかわかった気がする
全部、オールマイトだ
そうかあ、そうだよな、結局そこに辿り着くんだ。ああ、何を悶々と考えていたんだろう、俺は
こいつらがヘラヘラ笑って過ごしてるのもオールマイトがヘラヘラ笑ってるからだよなあ。あのゴミが救えなかった人間などいなかったかのようにヘラヘラ笑ってるからだよなあ。
ああ、話せて良かった、良いんだ
ありがとう、緑谷、俺は何ら曲がることはない」
その瞬間、出久のうめき声が聞こえた
首を絞める強さが上がったのだろう
流石に助けに行かなくてはと、動く
が、Aより先に動いた者がいた
「デクくん？お友達、じゃないよね？手、放して？」
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縷々(プロフ) - いちきちゃんさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても元気が出ます！更新頑張りますね☆ヽ(´∀`ヽ) ｷｬｯﾁ!! (2023年3月15日 0時) (
レス) id: 597dcd765c (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - コメント失礼いたします!お話の内容､すべてが大好きです!応援います!(´ω` )/⭐ｽｯ (2023年3月14日 17時) (レス) @page27 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
縷々(プロフ) - 狼派さん» ありがとうございます！とても励みになります！更新頑張りますね=͟͟͞͞☆ヽ( '-'ヽ)ｷｬｯﾁ. (2023年3月14日 8時) (レス) id: 597dcd765c (このIDを非表示/違反報告)
狼派(プロフ) - このお話とっても好きです！！更新頑張ってください。( っ˙꒳ ˙)╮ = ⭐ (2023年3月14日 6時) (レス) @page27 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縷々 | 作成日時：2023年3月2日 18時
