ただの高校生 ページ30
「えー、そろそろ夏休みも近いが、もちろん君らが一ヶ月休める道理はない」
朝のHRの時間
消太はいきなりそんなことを言い出した
A組の皆はごくりと、唾を飲み込んだ
教室に緊迫した空気が流れる
「夏休み、林間合宿やるぞ」
「「「「「知ってたよー！やったー！」」」」」
見事に全員ハモる
Aは後ろの席なので、皆が拳を突き上げている所が良く見えた
「ただし、その前の期末テストで合格点に満たなかった奴は学校で補習地獄だ」
その言葉に、教室は一気にシーンと静まる
だが、何人かは”頑張ろーぜ！”と士気を高めあっている
期末テスト＿＿＿
実技と筆記の二種類がある
実技は毎年”対ロボ戦”らしい
筆記は5教科。どちらも赤点で即アウトだ
「期末テストまで残すところ一週間だが、おまえらちゃんと勉強してるだろうな？テストは筆記だけでなく演習もある。頭と身体を同時に鍛えておけ。以上だ」
消太はスタスタと教室をでて行く
すると、でていく前に消太はAを手招きした
『(なんかしたっけ、)』
＊＊＊職員室
「A、今回の林間合宿についてなんだが｣
そう言って話を切り出す消太
林間合宿がどうかしたのか？
「ヴィラン連合による襲撃が起こらないように、万全の準備がなされている｣
『万全の準備.....』
「お前はこれを見てどう思う？」
スッと差し出される地図
そこには、宿泊施設の警備体制について記載されていた
『.......こことここ、意外と入りやすいかも。
セメントス先生とかの個性で塞いだら？
あと、ここは施設に直行できるから見張っといた方が得策』
Aは一つ一つ指差しながら教えた
消太はそれを赤いペンで囲っていく
「意外と入れるところって多いんだな｣
『でもワープされたり、空を飛ばれるとどうしようもないね』
「大丈夫だ、ヒーローは俺を含め6人要る。心配ない」
『それ、俺含まれてる？』
「いや、含まれてない」
”なんで？”とAは聞き返した
すると、消太はAの頭を撫でた
「お前は生徒だ。学校ではヒーロースグリじゃなくて、ただの女子高生Aなんだよ。お前より頼りないかもしれないが、先生をもっと頼れ」
『......撫ですぎ』
Aは嬉しそうに笑った
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縷々(プロフ) - いちきちゃんさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても元気が出ます！更新頑張りますね☆ヽ(´∀`ヽ) ｷｬｯﾁ!! (2023年3月15日 0時) (
レス) id: 597dcd765c (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - コメント失礼いたします!お話の内容､すべてが大好きです!応援います!(´ω` )/⭐ｽｯ (2023年3月14日 17時) (レス) @page27 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
縷々(プロフ) - 狼派さん» ありがとうございます！とても励みになります！更新頑張りますね=͟͟͞͞☆ヽ( '-'ヽ)ｷｬｯﾁ. (2023年3月14日 8時) (レス) id: 597dcd765c (このIDを非表示/違反報告)
狼派(プロフ) - このお話とっても好きです！！更新頑張ってください。( っ˙꒳ ˙)╮ = ⭐ (2023年3月14日 6時) (レス) @page27 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縷々 | 作成日時：2023年3月2日 18時
