羽をもがれた天使 ページ46
『なんで一人なんだよぉ.......』
俺は震えながら森の中をさ迷っていた
くじ引きでパートナーを決める所まではよかった
だが、何故か俺と出久だけ一人
なら俺と出久が組めば良いって思うだろ？
所がどっこい
「一人の方が更に怖くなって面白いよ！」
マンダレイさん、そんなことを言ってきた
この時だけは本当に恨んだ
『うぅ、マジで無理だ。誰か俺の手を引っ張ってくれねぇかな』
ボソッとそんな事を呟く
淡い期待......
そして＿＿＿
「Aちゃん❤」
『ピョッ！』
俺の右手を握るトガ先輩
トガ......えぇ！？
『なっ、なんでここに！？』
俺は急いで距離を開けた
トガ先輩は一応ヴィランのはずだ
攻撃されたら堪ったもんじゃない
すこし離れたトガ先輩はニコッと笑った
「Aちゃん.......愛してますよ」
『ﾋｭｯ、』
かすれた音が鳴る
嗚呼、今はダメだ。倒れている余裕は無いのに
そんなことを思っても、俺の体は言うことを聞かない
足の力が抜け、ドサリと倒れ込む
息がうまく出来ない
酸素が入ってこない
誰か、助けて＿＿＿＿
トントントン
規則的に、背中を叩かれる
誰だ？
「かわいそうにナァ、だがうちのボスがお前を指名してる。こうするのが一番手っ取り早い」
荼毘が俺を抱き上げた
抵抗する程の力すら入らない
「荼毘くん！Aちゃんは私のです！」
「黙れイカレ女。Aがお前を見て怖がってる」
荼毘は俺の羽に触れた
そして、燃やした
『ｯｯ！！！』
「安心しろ、背中は燃やさねぇ」
羽が焦げていく感じが分かる
着々と逃げ道を塞がれているようだ
『や、だっ......やめっ』
「すこし眠ってろ。全部終わったら起こすから」
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縷々(プロフ) - いちきちゃんさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても元気が出ます！更新頑張りますね☆ヽ(´∀`ヽ) ｷｬｯﾁ!! (2023年3月15日 0時) (
レス) id: 597dcd765c (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - コメント失礼いたします!お話の内容､すべてが大好きです!応援います!(´ω` )/⭐ｽｯ (2023年3月14日 17時) (レス) @page27 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
縷々(プロフ) - 狼派さん» ありがとうございます！とても励みになります！更新頑張りますね=͟͟͞͞☆ヽ( '-'ヽ)ｷｬｯﾁ. (2023年3月14日 8時) (レス) id: 597dcd765c (このIDを非表示/違反報告)
狼派(プロフ) - このお話とっても好きです！！更新頑張ってください。( っ˙꒳ ˙)╮ = ⭐ (2023年3月14日 6時) (レス) @page27 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縷々 | 作成日時：2023年3月2日 18時
