風が背中を押したんだ ページ32
「会長から教えてもらって二つ返事！」
『わざわざ福岡からようこそ.....』
戦う会場まで二人で飛ぶ
横で並んで飛ぶのは久しぶりだ
だが、すぐに俺は頭を抱えた
ずるいぞ皆。兄さんより格下じゃないか
俺より順位が上の兄さんを一人で？
無茶だろ
『.......ハンデは？』
「なーし！兄妹のガチンコ勝負！絶対負けんから」
一瞬で獲物を狩る目になった兄さん
背筋が凍る......
『どうぞお手柔らかに、』
＊＊＊
ここは市街地
といっても雄英の敷地内だが.....
高めのビルが多く、隠れやすい
今はスタートの指示待ちだ
『時間がゆたっと流れとー、気がする』
そよそよと暖かい風が吹く
二人は１番高いビルの屋上の淵に座っていた
「いつもヴィランが
二人の間を、また風が吹いた
今度はすこし、強い風だった
いつから、
いつから俺らは全然喋らなくなったっけ
小さい頃は、ずっと手を繋いで
毎日一緒に寝て
嗚呼、そうか
俺が一回、兄さんを突き放したんだっけ
『兄さん』
「ん？」
Aはスクッと立ち上がった
ホークスはそれを座りながら見上げている
『......今まで、いろいろ迷惑かけてごめん
いつも、言う機会ば逃して言えんやったけど
今はちゃんと言うばい
俺の、兄さんで居てくれてありがとう』
「！！！！」
Aは、ふわりと笑った
ホークスは酷く驚いた顔をしていた
「......俺こそ、Aが妹で良かった」
だが、すぐに笑顔になった
Aとホークスが、久しぶりに心を通わせた日だった
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縷々(プロフ) - いちきちゃんさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても元気が出ます！更新頑張りますね☆ヽ(´∀`ヽ) ｷｬｯﾁ!! (2023年3月15日 0時) (
レス) id: 597dcd765c (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - コメント失礼いたします!お話の内容､すべてが大好きです!応援います!(´ω` )/⭐ｽｯ (2023年3月14日 17時) (レス) @page27 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
縷々(プロフ) - 狼派さん» ありがとうございます！とても励みになります！更新頑張りますね=͟͟͞͞☆ヽ( '-'ヽ)ｷｬｯﾁ. (2023年3月14日 8時) (レス) id: 597dcd765c (このIDを非表示/違反報告)
狼派(プロフ) - このお話とっても好きです！！更新頑張ってください。( っ˙꒳ ˙)╮ = ⭐ (2023年3月14日 6時) (レス) @page27 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縷々 | 作成日時：2023年3月2日 18時
