20.5：いいぞガンバレ心操くん！ ページ23
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ー心操sideー
ウウ〜〜〜
Aのアメリカ生活の話を聞きながら昼を食べていたら、突然警報が鳴り出した。
その音に危機感を感じた食堂にいた人達は皆一斉に廊下に駆け出していく。
俺も焦ってその場を立ち去ろうとしたら腕を掴まれた。
「A！なんでのんびり飯なんか食べてんだよ！何か危険が迫ってるかもしれないのに！」
そういうと、いつもふざけた面してるAとは打って変わって真面目な表情をしていた。
それに驚きつつも、食堂を出ようとする俺の腕を離さないコイツは何なんだ。
「本当に危険が迫ってるって思ってんなら逃げるのか？まずは、状況判断じゃねーの？こんな大勢で廊下に出たところで何になる？」
ハッとした。確かにそうだったのだ。まずこの警報の原因が何なのかを突き止めない限り行動に移してはいけないのだ。無闇矢鱈に行動したところで得られるものはない。もし敵が侵入していたら、あんな押し寿司状態のところにいると真っ先に死ぬ。そのための状況判断なのだ。
「確かにそうだな。とりあえず警報の原因が何なのかわからないと…」
「そっ、人使君よくできましたー。んじゃ、窓側行こうか。犯人は絶対に中にはいない。」
「？何でそーなるんだよ。」
「雄英って、外から外部の人間が入るとブザーがなる仕組みだろ？だったら選択肢は1つ。校門か塀のどちらかから入ってきたかだ。中に突然現れるヴィランでない限りだけど。たぶん、今回は校門か塀から入ってきてすぐ警報が鳴ったんだろ。」
なるほどと思いつつ窓から外を見ると案の定、校門を突破してきたメディアの仕業であったことが見て取れた。
「うわ、マジだ。アンタすごいね。」
素直に尊敬した。ここまで冷静になって状況を分析する姿を初めて見たからかもしれないけど。
Aもメディアと知って安心したのか、顔が綻んできた。…なんか意外だった。張り詰めた表情を見たことはそうそうないからだ。
「( Aって、そういう顔もできるんだな。)」
今までおちゃらけた雰囲気しか知らなかったから、真面目で真剣な面構えが新鮮だった。やっぱり、コイツもヒーローだ。
「よしっ！原因もわかったことだし、誰かに伝えて俺たちは飯食おーぜ！」
「切り替えはやッ。」
…前言撤回。やっぱコイツは賢いアホだ。
そして、俺たちは事情を伝えるべく廊下に出たところ、Aのクラスメイトのイイダ(Aが教えてくれた)って奴が場を仕切っていた。
一件落着ってやつね。
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ポポポ(プロフ) - はちすかさん» はちすか様、素敵なコメントありがとうございます！制作の励みになります。拙い文章力ですが、更新頑張ってまいりますので、ご愛読のほどよろしくお願いします！ (2021年2月27日 15時) (
レス) id: 044150acb1 (このIDを非表示/違反報告)
はちすか(プロフ) - コメント失礼します。一つ一つの文章の描写がとても素敵で、続きがとても楽しみです。 (2021年2月27日 13時) (レス) id: 798d8404cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポポ | 作成日時：2021年2月23日 14時
