14：初日終了 ページ16
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-下校時間-
個性把握テストの所為かクラス全体に疲労感が漂う中、帰る準備をしていた緑谷に声をかけた。
「緑谷〜。指大丈夫かよ。」
「あ、夜村くん。大丈夫だよ！ありがとう。」
「Aでいいよ。出久って呼んでいい？」
「うん！いいよ！Aくん！」
ある程度会話を交わしながら、一緒に廊下を歩いていると、気になっていた個性について聞いてみた。
すると、出久は答えづらそうに「う〜〜ん」と唸っていた。聞いちゃいけなかった感じか？
「あ、ごめん。なんか言いづらそうだったらいいんだわ。」
「あ！全然そんなんじゃないんだけど、僕自身あんまり個性について扱いなれてなくて。なんていうか、ホントに奇跡みたいな感じで…。」
出久が言っていることはよくわからんが、最近個性が発現して、まだ扱いなれてないのだろう。だとしたら、個性が制御できずに負傷するのもうなづける。
「まぁ、なんか俺が協力できそうなことあったら言って。手伝うわ。」
そう彼に告げて一緒に帰るべく人使の教室に向かった。
しかし、もれなく4歳で個性の発現を迎えるのに、こんな偶然もあるんだな〜。
俺は爆豪にも感じた出久の成長を想い、将来に期待していた。
強いやつと戦ってみたい。しかも同年代の。
親父に俺は散々しごかれてきたが、同年代とは個性を交えて戦ったことがなかった。だから自分の実力が他と比較できないのである。親父の仕事の付き添いで、時には死にも直面しそうになったものだ。同年代では、そんなことを経験しているのは中々いないだろうが、単純に死というものを味わわない戦いをしたかった。
「(いつか人使とも戦ってみたいな〜。)」
俺は人使は絶対にヒーローになると思っている。つか、俺がヒーローにさせる。小さい頃のあの顔を見て、ヒーローになってほしいと思うのは当然だろう。
「(そのためにも俺が人使を鍛えてあげよう。)」
いつか彼とヒーローとして一緒に隣を歩めるように。そう決心したのであった。
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ポポポ(プロフ) - はちすかさん» はちすか様、素敵なコメントありがとうございます！制作の励みになります。拙い文章力ですが、更新頑張ってまいりますので、ご愛読のほどよろしくお願いします！ (2021年2月27日 15時) (
レス) id: 044150acb1 (このIDを非表示/違反報告)
はちすか(プロフ) - コメント失礼します。一つ一つの文章の描写がとても素敵で、続きがとても楽しみです。 (2021年2月27日 13時) (レス) id: 798d8404cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポポ | 作成日時：2021年2月23日 14時
