13：個性把握テスト ページ15
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体操服に着替えた一行は、グラウンドに集まった。そこで相澤先生から個性把握テストという、個性を把握するための体力測定をやると告げられた。
体力テストは、ソフトボール投げや立ち幅跳び、50ｍ走などの8種目を行うらしい。そのトータルの成績で最下位だった人は除籍処分になる。なかなかシビアな先生だな。
心なしか寒い気がする。おかしい春なのに。若干震えていれば隣のやつが話しかけてきた。
「わりぃ、寒いならこっち来てくれ。」
そういって、そいつは俺の右側に移動してきた。なんかあったけぇ。
「ごめんなー、気を使わせちゃって。」
「いや、俺が悪かった。轟焦凍だ。」
「夜村A。よろしくな。」
互いに自己紹介を済ますと、焦凍は個性について説明してくれた。半冷半燃の個性らしく寒いと感じたのは彼の右側が氷の個性によるものだとか。
なるほどな。夏とか冬とか超便利じゃん？
最初の種目は、50ｍ走だった。正直俺の個性では体力テストには向いていないと思う。だけど、手を抜く気もない。全力出すのみ。
「人数の関係で一人余るな。夜村、お前一人で走れ。」
相澤先生にそう告げられ、俺は最後に走ることとなった。
ゴール地点に背を向け、掌に空気を集めてそれをぶっぱするイメージでっと....
「(エアバースト)」
BOOOOOOOOOOM
『4秒08』
「「「おぉ、すげぇー！！！！」」」
クラスメイトの歓声を聞いて少しこっぱずかしい気もしなくもない。
次は握力かーなんて思っていると、ツンツン君がこちらにやって来た。
「テェメー！！！んでちゃっかし俺の記録抜いてンだよ！！死ね！！！」
「えぇ？！かっちゃん？！」
緑谷が引き気味になり、中指を立てながらすごい剣幕で捲し立てるツンツン君を見て、苦笑いしか出なかった。
それを見てなんかまた怒ってたけど、俺は忘れていたことを思い出した。
「そういや、名前なんだっけ？」
「あぁ？！テメー今更かよ！！！」
「俺は、夜村A。よろしくな。」
「爆豪勝己。誰がテメーなんかとよろしくすっかよ！！」
わお、素直じゃねー...
なんだかんだで名前を教えてくれたので、良しとしよう。
順調に個性把握テストをこなし、緑谷・爆豪・せんせーのひと悶着もあったがなんとか無事に終わった。
結果は4位、上々じゃね？！だいぶ健闘したわ。
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ポポポ(プロフ) - はちすかさん» はちすか様、素敵なコメントありがとうございます！制作の励みになります。拙い文章力ですが、更新頑張ってまいりますので、ご愛読のほどよろしくお願いします！ (2021年2月27日 15時) (
レス) id: 044150acb1 (このIDを非表示/違反報告)
はちすか(プロフ) - コメント失礼します。一つ一つの文章の描写がとても素敵で、続きがとても楽しみです。 (2021年2月27日 13時) (レス) id: 798d8404cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポポ | 作成日時：2021年2月23日 14時
