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〈あの...Aさん。...ほんとに今までごめんなさい。
嫌なことたくさん言って...〉
「もういいって言ったでしょー？」
〈でも...〉
「わたしは今みたいに真夏ちゃんとこれからもっと仲良く居たいからもう謝らないで？」
〈...本当ですか？〉
「うん、もちろん！」
〈やっぱりAさんと倫也さんは似てますね...〉
「わたしあんな眠そうな顔してないけど。」
〈それはそうですね。〉笑
『なんだよ悪口か？』笑
真夏ちゃんと笑い合っていると、気づけば横に立っていた倫也さん
〈そうだけど。〉
と真顔で言う真夏ちゃんに
『居ないとこで言ってくれる？』
と笑う倫也さん
〈陰口は嫌いなんで。わたしは直接本人に言います。
好きも嫌いも。〉
そう言って、〈早く、Aさん待たせないでよ！〉と言って倫也さんの背中を押す真夏ちゃん
その言葉に今までの真夏ちゃんを思い出して
言葉の説得力を感じた 笑
〈じゃあAさん、また！〉
そう言って笑った真夏ちゃんの笑顔はキラキラしていて
すごく可愛かった...
「お待たせ。いこっか。」
見上げると大好きな柔らかい目線がわたしを見つめてた
「うん。」
そう言って席を立って
人の流れに入る前にしっかり手を繋いだ
少しだけ流れに乗って脇道に逸れる
この道を
わたしは何度通っただろう
そのほとんどの時間を
この背中を眺めて、思い浮かべて過ごして
たくさん泣いたし
たくさん悩んだし
色んなことがあったなぁ...
『んふふ、どした。急に静かになって。』
そんな物思いに耽っていると倫也さんが少しだけ顔を向けた
「ううん、なんか色々思い出して。」
『あはは。そうだねぇ。』
「ほんとただの路地なのに。」
『そうね。しかもここに出てもこれだしね。』
路地を抜けて砂浜に出ても相変わらずの人の居なさに二人で目を合わせて笑った。
すごく自分勝手だけど
ここはこれからも気づかれないでいてほしいと思ってしまう自分がいた
『行くか。』
と手を引く倫也さんの先に見えるわたしたちの特等席が
これからも誰にも見つかりませんように...
そして
今、岩の上から差し出してくれているこの手が
この微笑みがこれから先も
ずっと
ずっと...
わたしの見つめる先にありますように...
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RJS(プロフ) - 葵さん☆なんて嬉しいお言葉...涙が出そうなくらい嬉しいです。景色が目に浮かぶ様な物語が描きたかったので思いが伝わった気持ちになりました...。幸せです！言葉でお伝え下さって本当にありがとうございます。幸せに眠りまーす♡ (9月16日 2時) (
レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - まるで一本の映画を見ているような気持ちになり、一気に読み切ってしまいました。本当に素敵な作品ありがとうございます！空と海の碧さと夏の暑さが入り混じって、優しくて、もどかしくて。素敵な世界をありがとうございます♡˒˒ (9月15日 20時) (レス) @page24 id: e59d00ee3d (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - ゆずはさん» ゆずはさん☆コメントありがとうございます。読み返してもらえるなんて幸せな作品です！本文にも書きましたが、まだ頭の中にあるものがあります。それをうまくかたちにできるよう頑張りますので是非お付き合い頂ければ嬉しいです。最後までありがとうございました！ (2022年2月13日 9時) (レス) @page24 id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - ついに終わってしまった、、。とても幸せな気持ちになれる作品でした。RJSさんが作り出す倫也さんが大好きで何度も読み返してました笑笑また新しい作品で出会えたらぜひ見に来たいと思います！！ (2022年2月12日 23時) (レス) id: d5f1772468 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RJS | 作成日時：2022年1月18日 9時
