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『間に合った。』
そう言って微笑む横顔
この場所でこの景色を見るのは二度目で
引っ張り上げてくれた手を離したくなくて
少しキュッと握ると
離さずに座ってくれた優しさに
またグッと胸を掴まれるような苦しさが全身を包む
目の前にはあの日と同じ
水平線の向こうから照らす今日という日を知らせる光
最後に
もう一度見たいと思っていたこの朝日を見れてよかった...
『今日は忙しくなりそうだねぇ。』
「...そうだね。」
『疲れたら食べにおいで。だんご。』
「ふふっ、お店絶対忙しいでしょ。」
『大丈夫。うちには優秀な大海と真夏が居るから。』
「...そうだよね、二人がいれば大丈夫か！」
倫也さんの口から聞く真夏ちゃんの名前が痛い
だけど
わたしには頑張って笑顔を作ることくらいしか出来ない
『Aちゃんは今日ずっと仕事？』
「うん。」
『...そうだよな。...あのさ。ちょっとAちゃんに話したいことあってさ。』
胸にストッと何かが刺さったような
強い痛みと
諦めにも近い小さな溜息がふっと溢れた
『うん...けど、今日は忙しそうだから、今度話す。』
「...うん。ごめんね。」
目を合わさないまま笑っている私
繋いだ手を握る力が無意識に強くなっていた
『ごめん、ちょっと寒かった？そろそろ戻るか。』
「...うん。」
そう答えると手を引いて立ち上がらせてくれた倫也さんは下を向いたままの私に、
『ちょっと上向いて。』
と言った。
私は下を向いたままニコッと笑顔を作って上を向く
目が合った倫也さんはまっすぐにわたしを見つめてて
朝日が当たった瞳は透き通るみたいに綺麗だった
『俺もさ、Aちゃんに幸せになってほしいんだよね。
笑っててよ。そしたら俺も幸せだから。』
そう言って優しく微笑む倫也さんを見ていたら
その言葉が
優しさが
嬉しくて、切なくて
ゆっくりと近づいて
ぎゅっと抱きついた
「...言ってよ。...俺が幸せにするよって。」
胸に顔を当てたまま呟いた
だけど、すぐに顔を上げて
「とか言って！」
と笑うと、
ビックリしたような
困ったような
そんな顔をした倫也さんはフッと小さく一息ついて
『いいよ〜。俺が出来ることも限られてるけどだんごとラムネと花火くらいなら買ってやれるよ。』
と言って優しく頭に触れた
どこまでも優しい倫也さんに
「充分。」
そう答えた...
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RJS(プロフ) - ゆずはさん» ゆずはさん⭐︎コメントありがとうございます！星何回も押して下さってるなんて！テンション上がってしまいました♡幸せです！このもどかしかしさを楽しんで頂けたら嬉しいです笑これからも是非宜しくお願いします！ (2021年12月8日 9時) (
レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - txhさん» txhさん⭐︎コメントありがとうございます！めちゃくちゃ大好きなんて！嬉しすぎます！そわそわしてくれてるなんて...とっても嬉しい！これからも楽しんで頂けるような作品にしていけるように楽しんで書きますので宜しくお願いします⭐︎ (2021年12月8日 9時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - 星を何度押しても押し足りない。既に投票済みですの文言を何度見たことか、笑それくらい大好きです！！もどかしい2人のこれからがすごく楽しみです！！ (2021年12月8日 7時) (レス) @page24 id: d5f1772468 (このIDを非表示/違反報告)
txh(プロフ) - もうめちゃくちゃ大好きです！！！毎日更新されてるかなってそわそわしてます！更新待ってます！ (2021年12月7日 21時) (レス) @page24 id: 236079a73d (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - えみさん» えみさん⭐︎コメントありがとうございます！毎日待ってくれているなんて！めちゃくちゃ嬉しいです。読んでて良かったと思ってもらえますように心を込めて書かせて頂きます！これからも宜しくお願いします⭐︎⭐︎⭐︎ (2021年12月7日 19時) (レス) @page24 id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RJS | 作成日時：2021年11月18日 9時
