〜おねえちゃん･･･甘えてもいい？〜

No.19 ページ21

.



「Aねえのバカぁぁ！！

なんでオレの気持ちに気付いてくれねぇんだよ！！」


泣きじゃくりながら自分の思いを大声で叫ぶキルア
零れ落ちる涙が私の服に染み込み肌に直接伝わる



「Aねぇは！

綺麗で優しくて魅力的だから他の奴等に愛されるんだよ！

何で･･･！


何で、不細工じゃねえんだよ！！」



「えぇ！？」



「･･･Aねえ･･･！

絶対にカルトの所に行くなよ？
兄貴の所にも！！」



「･･･行かないよ

ずっとキルアの所に居るから･･･」


ゆっくり身体を離す･･･


涙でぐちゃぐちゃになってしまったキルアの顔を私の服の袖で優しく拭いた





「キルア･･･



私この世界で一番キルアのこと好きだよ？」





「本当･･･？」



「本当」




「それじゃあ･･･」




「？？」




「ずっと･･･オレだけを見てろよ･･･？



Aねえ･･･」







また後頭部を掴まれてキスをされた


二回目のキスは涙で甘酸っぱかった



.

No.20→←No.18

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す