ヒロインの友達は何としてでもこの世界で生き残りたい。[wrwrd!]

？？ ページ40

ちょっとした流.血(？)表現注意です


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ふわふわとした感覚の中に私はいた。
ここは夢の世界だろう。


何故夢だと断言出来るか？


それは普通ならあるはずの私の体が無いからだ。

手を伸ばす事も出来ないし、歩くことも出来ない。

ただの第三者からの視点の夢、と言う事だろうと納得してしまう。



そんな私の目の前に二人の人が現れた。

一人は、銃を向けられている同い年くらいの女の子。気のせいか、見覚えがある。

そしてもう一人。その女の子に銃を向けている、黒い布で顔、体を隠した、性別さえ見分けられない人だった。


女の子は真剣な眼差しで銃を見据えている。

膝立ちで両手足を縛られていても、抵抗らしい抵抗は見せていなかった。


すると、女の子が口を開いて何か言う。しかし声は聞こえない。

気のせいかだんだん女の子の表情が険しくなりつつある。




バンッ！！


次の瞬間、銃声がなり響いた。

太ももを撃たれた女の子の顔が痛みに歪む。


«っ黙れ！！お前のせいで…！！»

耳鳴りを起こしそうな声だった。ノイズ音が混じり、存在しない頭がグラグラする。
黒い布を纏った奴の声だろうか。動揺しているようにも見える。



撃たれたのに、それでも、女の子は何かを言うのを止めない。


«うるさいうるさいうるさいうるさい»


先程とは比べ物にならないノイズ音が脳に響いて意識が飛びそうになるのを必死に堪える。



黒い布を纏った奴は暴れ、銃を乱射しながら狂った様に笑う。

その拍子に布が顔から落ちる。



私は目を見張った。










そこには、グルッペンの顔があった。

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