完熟トマト。〜Ryosuke.Y〜

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わたし、幸せだ。



今まで生きてきた中で一番幸せな朝だ。




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今日も、どこに腰をおろそうか 辺りを見回していると




「おはよう」




ふと、声のした方に目をやると、ふにゃりと笑う山田くんの顔




………




…まさか、



…まさか、ね



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わたしの後ろに友達でもいるのかな



振り向いてみるけど誰もいなくて…






一応、笑って返してみる。




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山田「おはよう、Aちゃん」




『……えっ、わたし？おはよう』




山田「ふふ、やっぱり気づいてなかったんだ」






こっちこっち、


手招きする姿もなんだか、かっこよく見えて。



……



案内された通り隣に腰掛けると、ふわりと鼻を掠める甘い香り。



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山田「Aちゃんっていつもこの時間に乗ってる？」




『わたしは毎日この時間だよ。山田くんは？』




山田「俺もこの時間。てか俺ら、知り合う前から会ってたんだね」



………



『……そう、だね』




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…そりゃそうだよ。


山田くんが知ってる訳がないのに、期待しちゃうわたしは大バカ者だ。

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