行方不明の雪柱は､血鬼術で若返っても愛されるようです｡【鬼滅の刃】

伍拾弐 ページ16

Aside

『あれ……みんな…なん…でいる…の』
し｢Aさん！｣
蜜｢Aちゃんっ!!｣
『わっ』

意識が朦朧としていたから､一瞬何が起こったか分からなかった｡

私の前に柱全員が揃っている意味も分からない｡

し｢起きてくれて良かった……｣

なぜか目に涙をためていたり､ぼろぼろと泣いている｡

『えっと……これどういうことですか？』

訳が分からず､ふと口に出した｡

し｢Aさん､前から聞きたかったんです｣
『は､はぁ……』



し｢Aさんは雪柱の雪代さんなんでしょう？｣



『え､なんでそれを……』
蜜｢私達を舐めないでちょうだい！｣
天｢派手に隠しやがって！｣

ばれてたんだ………

でも気付いてくれて良かった｡

『そっかぁ…………』

窓の外を見る｡

雲ひとつも無い青空は､まるで私が柱になった日のようだ｡

し｢とにかく！なんでこうなったのか話してくださいね！｣
無｢Aの作ったふろふき大根､また食べたいなぁ｣
杏｢Aの作ったさつまいも料理も美味いぞ!!!｣
義｢鮭大根(をまた作ってくれ)｣
『え？』
し｢相変わらず言葉足らずですね｡そんなんだから……義｢俺は嫌われていない｣またそれですか｣

目の前では､いつものわちゃわちゃした会話が繰り広げられている｡

幸せだなぁ……

ついつい笑いがこぼれる｡

『みんな､ただいま……』
柱｢｢｢｢｢｢｢｢｢…おかえりなさい！｣｣｣｣｣｣｣｣｣

その後も私の体は戻ることは無かった｡

それでも私は､雪柱・雪代Aとして生きていくことにした｡

蜜｢Aちゃん､しのぶちゃんと3人でで甘味処行きましょう！｣
し｢いいですね｣

小｢鏑丸がお前と遊びたがっているぞ｣

無｢A､2人でふろふき大根食べようよ｣

杏｢さつまいもでも食べに行こう!!!｣

行｢南無……猫を見に行こう…｣

天｢嫁達が会いたがってるぞ！遊びに来い！｣

実｢おい､おはぎでも食いに行こうぜェ｣

義｢(Aは俺と)鮭大根(を食べに行くよな？)｣

ああ､こんな幸せがずっと続けばいいのにね｡

ねえみんな､血鬼術で若返っても愛してくれてありがとう｡

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