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ーーー
『本当に？本当に良いんスか？』
「大丈夫。行っていいよ」
苦笑いしながらキューリアはそう言った。海上を見れば、ぼんやりと船が見える。海軍の船だ。
海軍の船を
「僕、待ってるから。
『勿論、分かってるけど…』
「僕のこと信頼できない？サバイバル技術を教えてくれたのは君だよ？」
『いや、それはバッチリ伝授したから心配要素なんて無い』
「おぉ、自信すごい」
おれが心配していることはキューリアが元いた島に帰らなくていいのかということだった。
おれとキューリアが手合わせして、剣術の教えを乞いた日。あれから約2ヶ月経った。
おい、じいちゃん。2ヶ月も放置されてますけれど。忘れてたとか言わせねぇからな！！
とまぁ、2ヶ月もあったら人間色々できる。
キューリアにサバイバル技術をこれでもかと詰め込んで、逆にキューリアが俺に剣術の技術を目一杯詰め込んでくれた。
2ヶ月もいれば、仲も深まる。お互いのことを話すことも多かった。その中で“将来”の話になった時のことだ。
＿＿
「…A君は、将来の夢…とかある？」
『あー…どうだろう』
「僕は、父にずっと剣士になれって言われて…剣士になるつもりだった」
『…今は違う？』
「うん…分かんなくなっちゃった」
『おれはねぇ…弟が海賊になりたがってるから、それのお手伝いしたいんだよね』
「…つまり、海賊になることが夢？」
『んー…そうなるねぇ』
「…決めた。僕も手伝う」
『………ｯえ？』
「手伝うって言ってるの！」
『…本当？本当に言ってる？』
「本当に言ってる！！」
＿＿
キューリア自身はそう言っていたけれど、彼の父親はどう思うだろう。急に、剣術を教え自分と同じ道を歩ませたかったろう息子が突然消えたら。
でも、キューリアの決意の色が見える瞳が、有無を言わせない。おれは“そっか”と呟いて頷くしか出来なかった。
今だってその顔をしている。まるで、黙って頷いとけとでも言うようで…
『じいちゃんさぁ…おれのこと忘れてたでしょ』
「なぜ分かった！」
『本当に忘れてたのかよ！』
こんな風に、知らないフリしてダダンの元へ帰ることしかできない。
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笑舞♪(プロフ) - 潮見さん» コメントありがとうございます！1番！！めちゃくちゃ嬉しいです…！更新頑張ります！ (2022年10月29日 16時) (
レス) id: 938f6d2c76 (このIDを非表示/違反報告)
潮見 - 面白すぎます！ASLの兄貴っていう作品の中で1番好きです！更新楽しみにしてます〜 (2022年9月26日 8時) (レス) @page39 id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
笑舞♪(プロフ) - 紅碧さん» コメントありがとうございます！好みドンピシャ！嬉しいです！これからも更新頑張りますね〜！ (2022年9月24日 15時) (レス) id: 938f6d2c76 (このIDを非表示/違反報告)
笑舞♪(プロフ) - seeenraaaさん» 返信遅くなり、すみません。も幸せだなんて…！嬉しい限りです。これからも、頑張って更新しますね！ (2022年9月24日 15時) (レス) id: 938f6d2c76 (このIDを非表示/違反報告)
紅碧(プロフ) - めちゃくちゃ最っ高でした！！私の好みにドンピシャでニヤニヤしながら見ちゃいましたw続き楽しみにしています！ (2022年9月20日 21時) (レス) @page36 id: 48ad6ad27f (このIDを非表示/違反報告)
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