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着いた時には、サボがボロボロのルフィを抱えてエースがポルシェーミと敵対しているところだった。ルフィの怪我具合に自責の念に駆られる。
「一度向き合ったら、おれは逃げない……！！！」
エースはそう言って、鉄パイプを持ってポルシェーミに挑むが、返り討ちにされた。それにサボも加勢する。
どうしよう。これはこの3人にとっての成長の機会だ。助けたいのに、助けたら彼らの成長を止めてしまう気がする。それはあってはならないことだ。原作と違うことは、おれにとって不安要素だから。
原作なら、エースとサボは勝った。でも、傷をたくさん負った。見てられない。彼らはおれの可愛い弟なのに。
コレはおれの弱点だ。原作を知っている身だからこその弱点。自分が関与することでこの先がどう転ぶのかわからないという恐怖。それをおれは常に抱えて生きている。
でも……そんなの言ってしまえば、エースはどうなる。海賊王の息子なんていうレッテル貼られて勝手に世界中から嫌われて生きてる彼は。おれの恐怖や不安なんか、彼に比べればなんてちっぽけなんだ。
この場で1番恐怖を抱いてるのは誰だよ。おれじゃねぇだろ、それは。この3人だろーが。
おい、兄貴。しっかりしろ。兄貴と言ったのなら、その責務を全うしろよ。弟たちが今傷だらけで戦ってんだぞ。
『原作クラッシャーってのも、また一興ってな』
小さく呟き、おれは常に首に巻いていた操縛布を手に持った。
思い出せ。クザンやじいちゃんと対峙した時の、扱い方を。
こんな奴、造作でもない。
床を強く蹴って、操縛布を操りポルシェーミの四肢に巻き付ける。彼が持っていた剣がカランと音を立てて落ち、同時にポルシェーミの巨体も崩れ落ちた。背中から倒れたポルシェーミをおれは片足で踏んづけて、睨む。
『テメェ、おれの弟に何手ェ出してんだ？あ゛？』
別にガラ悪くしようと思ったわけじゃ無い。断じて思ってないけど、頭で考えるより先に言葉が出てきた。
まるでヤンキー。こっちの方が悪い奴みたいじゃねーか。なんなら、おれってかなり拗らせたブラコンみたくなってる。うわ、恥ずかし。
「すげぇ、一撃……！」
「え、エース…兄貴ってこんなに強かったのか……？」
「いや…おれも今初めて見た……」
弟たちはおれの言葉には見向きもせず。良かった、と言うべきか分からないが、取り敢えずこのクソ野郎の顔面に踵落としを食らわしてしばらくの間再起不能にしといた。
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笑舞♪(プロフ) - 潮見さん» コメントありがとうございます！1番！！めちゃくちゃ嬉しいです…！更新頑張ります！ (2022年10月29日 16時) (
レス) id: 938f6d2c76 (このIDを非表示/違反報告)
潮見 - 面白すぎます！ASLの兄貴っていう作品の中で1番好きです！更新楽しみにしてます〜 (2022年9月26日 8時) (レス) @page39 id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
笑舞♪(プロフ) - 紅碧さん» コメントありがとうございます！好みドンピシャ！嬉しいです！これからも更新頑張りますね〜！ (2022年9月24日 15時) (レス) id: 938f6d2c76 (このIDを非表示/違反報告)
笑舞♪(プロフ) - seeenraaaさん» 返信遅くなり、すみません。も幸せだなんて…！嬉しい限りです。これからも、頑張って更新しますね！ (2022年9月24日 15時) (レス) id: 938f6d2c76 (このIDを非表示/違反報告)
紅碧(プロフ) - めちゃくちゃ最っ高でした！！私の好みにドンピシャでニヤニヤしながら見ちゃいましたw続き楽しみにしています！ (2022年9月20日 21時) (レス) @page36 id: 48ad6ad27f (このIDを非表示/違反報告)
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