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ルフィside
おれを抱き抱えているのにも関わらず、Aはすごいスピードで走り抜けていく。Aの走る道は、地面だけではなかった。木を伝い、川の上をジャンプして、時折空に身を投げ出す。
全力で楽しむように走っていくから、おれも楽しくなった。口閉じとけ、とAが煩いから喜びを叫ぶことはできなかったけど。
Aが漸く止まったのは、大きな木の上だった。枝におれを座らせて、Aは辺りを見渡した。Aは息切れ一つもしていなかった。あんなに速く長くアクロバティックに走っていたのに、どうしてだ！？
ますますAに対する興味が膨らむ。
Aは一点を目を細めて見てから、おれに視線を向けずに訊いた
『鳥の肉ってのはどう？』
「うんまそー！」
おれは反射的にそう言った。Aは笑って、“了解”と一言。
背中にあった弓を構えて弓矢を手にした。そして、放った。
弓矢は夜空に美しい弧を描いて、そして暗闇に消えた。
『……うん。ビンゴ』
Aはそう言って、またおれを抱き抱えた。
「どうして命中したって分かるんだ！？」
『んー？高度な勘ってやつだよ。いずれルフィにも出来るようになる』
それだけ言って、Aはまた走り出した。しばらくして、Aは立ち止まる。そして、少し屈んで何かを掴んでおれに顔を向けた。
『帰ろっか』
帰る時も、一瞬だった。
ーーー
『はい、どうぞ。これ食ったら寝るんだぞ』
「うんまそー！！！いただきまーす！」
『エース寝てるから静かにな』
Aはそう言って、おれの頭を撫でた。その撫で方はすごく優しくて思わず動作が止まる。
慌てて肉を手に取って、口に入れた。
すぐに肉の脂が溶けて、ジューシーな味が口の中を支配する。
「うんめぇぇえ！！」
『静かにって言っただろーが』
注意を受けたけど、そんなこと気にならないくらいに美味い。二口目、三口目と口に肉を運ぶ。
あっという間にAがくれた肉は無くなり、おれは満腹になった。そして、眠気に襲われる。
「ごちそーさまでした！」
『お粗末様でした。早く寝な。どうせ明日もエースを追うんだろ？』
「うん！」
『……こんなに怪我負ったのに懲りないのホント恐ろしい主人公パワー……』
「？」
何やらAがボソボソと呟いていたが、よく分からなかった。とりあえず、Aに従っておれは寝ることにした。
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笑舞♪(プロフ) - 潮見さん» コメントありがとうございます！1番！！めちゃくちゃ嬉しいです…！更新頑張ります！ (2022年10月29日 16時) (
レス) id: 938f6d2c76 (このIDを非表示/違反報告)
潮見 - 面白すぎます！ASLの兄貴っていう作品の中で1番好きです！更新楽しみにしてます〜 (2022年9月26日 8時) (レス) @page39 id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
笑舞♪(プロフ) - 紅碧さん» コメントありがとうございます！好みドンピシャ！嬉しいです！これからも更新頑張りますね〜！ (2022年9月24日 15時) (レス) id: 938f6d2c76 (このIDを非表示/違反報告)
笑舞♪(プロフ) - seeenraaaさん» 返信遅くなり、すみません。も幸せだなんて…！嬉しい限りです。これからも、頑張って更新しますね！ (2022年9月24日 15時) (レス) id: 938f6d2c76 (このIDを非表示/違反報告)
紅碧(プロフ) - めちゃくちゃ最っ高でした！！私の好みにドンピシャでニヤニヤしながら見ちゃいましたw続き楽しみにしています！ (2022年9月20日 21時) (レス) @page36 id: 48ad6ad27f (このIDを非表示/違反報告)
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