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「びっくりした、突然真っ暗になったから」
「ごめんね? 俺もトイレから出たら可愛い子がいたから、つい」
「可愛くはないけど」
「可愛いやん」
「…」
「ふてくされてる、可愛い」
りょうくん、結構酔ってるな?
こんな数秒間に可愛い可愛い連呼されること中々ないよ
すごい笑顔だし、楽しいなら全然いいんだけど
「Aちゃん、」
「うん」
声が若干溶けてて、心臓に悪い。
「どうだった?いろんな人と話せた?」
「うん、話せたよ」
「よかった。俺も行きたかったけど、タイミング合わなくてさ、」
「でもね、ちょっと女優ぶっちゃった」
「えぇ どゆこと」
「緊張してしっかり受け答えしすぎちゃったかも
みんな気使ってくれてた、はは」
「そうなの?」
「うんー」
「寂しかった?」
「へ」
「寂しかった??」
言葉に詰まる
こっち見ないで、しにそう、
「…と、としみつくんとかしばゆーくんとか来てくれたよ」
「え?あいつら?」
「うん、きてくれた」
「う〜わぁ」
頭抱えちゃった
「…もーー!」
「うしさん?」
「うしさんじゃない」
「ふたりが私に喋ってくれたら、うしさんになっちゃうの?笑」
「ちがう」
「なんで」
「俺が喋りたかったやん」
「いま、喋ってるじゃん」
「うん」
「?」
「俺いましあわせだもん」
「…?」
「ふふ」
「…」
「なんでこっちみてるの」
「そりゃ見るじゃん」
「みないで」
「みないわけないやん、」
「え?笑」
「なんでそんな可愛い?」
「ばかにされてる?」
話が繋がってないきがするよ?
ずっとふにゃふにゃしてるし、
りょうくん、大丈夫?って言おうとしたその時、
「お散歩しちゃおっか」
「ふたりで」
「え、りょうくん、」
「ほら、行こっ」
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作者名:雨粒 | 作成日時:2020年9月2日 13時