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「ただいま、おまたせ」
「おかえり、ねえ笑」
「うん」
「絶対てつや居たよね？笑」
「居たよ、笑」
「う〜わ〜 …俺も着いてから気づいたんだよね、あれ絶対てつやの車じゃんって、」
「めっちゃびっくり」
「こんなことある？」
「普通にトイレの前ではちあったもん」
「え、まじ、」
「うん」
「なんか聞かれた？」
「おふたりはどういう関係ですかって」
「うわ笑」
りょうくんがめんどくさそうに笑う。
「え、それ、なんて答えたの？」
「いや、ちゃんとただの友人ですよ！って言っておいたよ笑」
「あ、そう」
「てつやくん絶対怪しんでるけどね」
「ん、？」
「ん、てつやくんさ、めっちゃ生暖かい目線でみてた笑」
「そっか笑」
「うん」
…
あれ。
さっきまでりょうくん、まさかの遭遇に爆笑してたのに。
顔こそにこやかだけど、声がトーンダウンしたというか。
あれ、なんで、
「…いや、地元おるとなんでかこういう事起きるよなあ」
ほんの少しの沈黙の後、りょうくんがまたニコニコする。
てつやくんと遭遇しちゃったのが少し恥ずかしかったのだろうか。
女の子乗せてると、嫌でも話題にされそうだよね
「内緒にしてもらお」
「口止め？笑」
「や、心配してないけど、女優さんやん」
「そっか、私女優か」
「自覚して？笑 売れっ子さんなんだから」
「あんまり気使いすぎなくても大丈夫だよ」
「つかうよ」
「ふふ」
「まだ言えんもん」
「ん？、」
「ううん」
「てつやの弱味、いっぱい知ってるし笑」
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作者名：雨粒 | 作成日時：2020年9月2日 13時
