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と 「いやもうおふたり共改めて本当に、ありがとうございました!!」
現場に暖かい拍手が流れる
『ずるいですやん、対戦相手がこんな大女優さんなんて聞いてないっすよ』
り 「いや僕らもびっくりしすぎました笑」
て 「驚きが5段階ぐらいあったもんね」
ゆ 「俺らもとしみつが電話するまで知らなくて、もう死ぬほどびっくりしたんだよね」
虫 「なんで連絡先もってるのかめっちゃ聞いたもん」
と 「いや、たまたま東京いる時飲み会でね?いらっしゃって」
「はい、呂律の回ってないとしみつさんから聞かれて笑」
て 「お前ー!」
し 「呂律回ってないのは良くない笑」
と 「いやいやいや、え、僕呂律回ってなかったですか?」
「はい笑」
と 「それは…いや本当にすみません笑」
「大丈夫ですよ!」
り 「反省してください」
と 「反省はする。します。でも…」
「でも?」
と 「…このあと僕らと飲み会、行きませんか?」
ゆ 「全然反省してないやん!!」
彼らがわちゃわちゃと話す。
この時の私は、”自分を一番面白いと思っている人”という特大ミッションを終え、達成感に満ち溢れて気が抜け、あれだけ決意したはずの大女優モードが抜けつつあった。
普段見ている掛け合いが目の前で行われている事が嬉しくなってきてしまって、幸せだなぁと感じていた。
それで、つい
「いいですよ?」
「え?」
「飲み会、大丈夫ですよ?」
と、言ってしまったのだった。
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作者名:雨粒 | 作成日時:2020年9月2日 13時