契約結婚

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ガンガンと痛む身体に眉を歪めて目を開くと見覚えのない天井。





ベッドから起きあがろうと体に力を入れた時手首に違和感を感じた...




頭の上でクロスになった手首は縛られているとやっと気がついた。





無理に外そうと手を動かすけどびくともしない。






『誰かっ』





大きく叫びたいのに小さく震える声しか出ない






ギシッ




ベッドが軋む音がして口を手で塞がれた。




馬乗りになるお兄さんは不気味に笑みをみせた。





私の身体を舐め回すように見つめた後ゆっくり服の裾から手を入れた...





『いやっ...』





身体を捩らせ抵抗する私を気にも留めず胸に手を伸ばす。




ぞくぞくと気持ち悪くて吐き気がした。






「汚い身体だね」




服の裾を思いっきり捲られ身体の殴られたあざを見てそう言った。


私の首筋に顔を埋めて吐息がかかるたびに気持ち悪く泣きそうになる...




もうどうなってもいいや...




事が終われば私もこの世を去ろう





お母さんに会いたいよ。





そう思い一粒の涙がこぼれた時







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