契約結婚

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臣side

「誰？噂の奥さん？」

なんて言いながら腕に絡む手を鬱陶しく思い「触んな」冷たく言い放った。

「ネットニュースで見たけど相当綺麗な人だったね〜相手にされないの？」

少しバカにして俺を見上げる女...

「綺麗だよね、顔だけじゃなくて心も身体も綺麗だから...気安く俺が触れていい人じゃないんだよ...俺はこうやって汚い事ばかりやってるから」

そう言い放った俺に悔しそうに見つめる女を背に部屋を後にした。


家に帰るともちろんまだAは帰ってきてなくてシャワーを浴びた後pcで仕事をする。

LAの話もしないとな〜

なんて考えてたら帰ってきた。

「おかえり」

『ただいま、戻りました』

正面の椅子を引いて座らせて、バイトの事を話した


「バイトの件だけど終わるの遅いからせめて１つ辞めない？無理にとは言わないけど、生活にかかるお金も遊びに行くお金もカードから出していいから」

『わかりました』

すぐに返事をしたAにまた約束を付け足す

「女の子が夜遅くに危ないし、タクシーは絶対使って。いい？」

『はい、約束します』

「ん、お利口」聞き分けの良いAに手を伸ばして頭を撫でた。


「本題ね」

頭に？が浮かぶA

「来週LAで開催されるパーティーに招待されたから」

『気をつけて行って来てくださいね。』

「他人事みたいに言うね。Aちゃんも一緒に行くから、準備してて」

クスッと笑った俺に慌てて答えた

『わ、わたしもですか？』

「そ」

「一応夫婦だし？パートナー連れて行かないと色んな所がうるさいから、またドレスとかはサイズも分かってるしこっちで準備しておくから心配しないで」


" じゃあ来週"そう言って自分の部屋へと入った。


.

LA出発当日...


一足先に空港に着いてソファーでくつろぐと直ぐに現れた岩ちゃんとA

「お連れしました」

「さんきゅ」岩ちゃんに礼を言ってAに目線を移した

「久しぶり。ここ、おいで」

自分の隣に座れと。横をポンポン叩く

『お久しぶりです』

そう言って横に座ったAと俺をじーと見つめる岩ちゃん

？

「なに？」

「いやー臣さん、仕事忙しくて久しぶりなのは分かるんですけど久しぶりに会ってそんな感じなんですか？

疑いの目を向けて俺にぶっ込んだ岩ちゃん

.

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