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...
いや〜ぶっ飛んでるな
目の前の光景にまた唖然とする。
飛行機で行くのはもちろん承知だったけど
まさかプライベートジェットとは...
中に案内されて10席程度の座席を見つめた。
2人座れるソファーの様な座席だったり
1人用のふかふかの座席も...
何処に座ろうか少しウキウキしてたのも束の間
そのまま臣さんにそのまま手を引かれ2人用のソファーへ
...え?
なぜ、臣さんと一緒に座るの考える暇もなく次の瞬間理解できた。
荷物を抱えた岩田さんも飛行機に乗り込んできたから...
一緒に行くって事だよね...
フライト約10時間
真横には臣さん...
私の心臓は持つのか
それだけがただ心配だった。
事もあろうか、岩田さんは2メートル先の向かい合わせのソファー席へと座った。
まるで私たちを監視するかの様な眼差しに...
「どんだけ疑ってんだよ」
なんておどけて笑う臣さんに岩田さんはフッと笑って
「臣さん?俺いつもここに座ってますけど?」
勝ち誇った顔で返した。
「...あー...そーだっけ?」
なんて話を逸らした臣さんは自分の膝にpcを開いた。
フライト中、ずっと横で仕事している臣さんを横に私は睡魔の限界で頭がカクッとなっては目が覚めるの繰り返し...
「眠たい?」
私の顔を覗き込んだ臣さんに慌てて
『ごめんなさい』と返事をした。
「あの席座ったら?座席倒せるし」
クイッと顎で座席を教えてくれた臣さん。
ありがたく席を立とうとすると
「へー、臣さんやっぱおかしいですね」
ずっと私たちを見てたであろう岩田さんは話しを続けた
「いつもは仕事しながらでも相手が眠くなればpcを閉じて、ここおいで?なんて言って膝枕するほどの紳士ぷりはどうしたんすか?」
なんて事を言う...
臣さんってそんな甘々なの?
って胸がキュとする
「黙ってろ」
少し怖いトーンになった臣さん
「...明らかにおかしいですよ」ってまた口にする岩田さんを見て私は自分じゃないような行動をとっさにとってしまった。
『臣さん、眠たい...いいですか?』そう言いながら
臣さんの膝に頭を沈めた
これ以上は喧嘩に発展しそうな勢いだし...
臣さんはバレない様にしたいんだろうけど
きっと私の事を思って遠慮してるんだ...と
それならいっそこっちも全力で恋人ごっこ...夫婦ごっこでもやろうと決心した。
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ユキ(プロフ) - 青空さん» 応援します😀❤ (1月23日 7時) (レス) id: 112f60438c (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - 青空さん» 作者様のペースで更新楽しみにしております。 (2022年5月6日 23時) (レス) id: cb68aa1da2 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - むぅさん» コメントありがとうございます!!更新遅めですがこの後の展開お楽しみに(^^) (2022年5月6日 17時) (レス) id: a8e20d944f (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - 初めまして。ストーリーを読ませて貰ってます。登坂さんとの今後の生活関係、契約期間が終わったらどうなるのか?ご実家との関係の展開も楽しみにおります(*⁰▿⁰*) (2022年4月29日 14時) (レス) id: cb68aa1da2 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - まゆさん» こちらの配慮が足りませんでしたね!お話読んでもらえて嬉しいです。今後ともよろしくお願いしますねっ‼︎ (2022年4月23日 23時) (レス) @page12 id: af434e92c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青空 | 作成日時:2022年4月23日 19時