契約結婚

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会場へ入ると待機していた男性が深々と頭を下げた。



私も慌てて頭を下げるとその男性は少し驚いた後ニッと笑った。



「はじめまして、岩田と申します。」



自己紹介をした後のキラースマイル...この言葉がピッタリなほどの顔面が最強上に笑顔も最強。



とりあえず色々と強すぎる男性にタジタジになりつつ私も自己紹介をした。




「やっと会えましたね。こんなに美しい方とは...臣さんは本当、隠したがり...イデッ」



臣さんに肘を突かれて嬉しそうに痛がる岩田さん。



チラッと臣さんをみると何だか臣さんも楽しそう...さっきの電話の相手はこの人なんだと確信した。




「こいつ、俺の秘書」



私にそう一言言った臣さん。




「秘書と言うか、右腕....黄金の右腕かな？？」



腕をぶんぶん振り回して嬉しそうに言う岩田さんがとてつもなく可愛かった。




「うるせーって」



もう笑いを堪えれていない臣さん
それに釣られて笑ってしまった。




岩田さんはそんな私を見て



「いや〜可愛いっすね」



まじまじ見つめられ綺麗な顔でこんな私を褒めるもんだからポッと顔が赤くなるのが自分でも分かった。




「口説くなよ」



さっきまでヘラヘラしてたのに急に怖いトーンの臣さん



緩い雰囲気だったのが一気に凍りついたみたいにシーンとなった。





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