契約結婚

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なんだかんだパーティー当日。




15時ぴったりにヘアメイクさんやスタイリストの方がやってきてドレッサー前の椅子に座らせられ、試着の時の様に一気に仕上げていくのをただ呆然と鏡越しで見てた。




前回は試着だったからか髪もちゃちゃっと仕上げた感があったけど今回はめちゃくちゃ綺麗にアップされててヘアメイクもプロ級だった



まぁ...プロの方がやってくれてるから当たり前？って言われればそうなのかも知れないけれど...





鏡の前の自分が私じゃない様な...こんな綺麗になるんだと不思議だった。





「準備が整いました」



ピッカピカひかるジュエリーを私につけ終えヘアメイクさんが言った。




「うん。完璧」




いつの間にか鏡に反射しない少し後ろで臣さんが立ってそう答えた。




『...臣さんっ！？おかえりなさい！』




臣さんには驚かされっぱなしだと最近よく思う。



私のあせっぷりに余裕の笑みで



「ただいま」



そう答えるの。







「捌けていいよ」



その一言でヘアメイクさん達は家を出る。




臣さんに視線を戻すと
セットされたヘア...スーツもおしゃれで何着ても似合う人なんだと感心した。



私の左手をジッと見て「指輪付けてきて」の言葉でハッとした！



バタバタと部屋へ行き置いておいた箱を開けて緩い指輪を2本通した。



『準備終わりました』



部屋を出て臣さんに伝えると私の指輪を確認した。



「めっちゃ派手な指輪だね。まぁそのくらい大袈裟でいんだけど」



そう笑って答えた。



きっとこの指輪は誰かに準備させたんだろう。




契約結婚...流石だなぁ〜。笑




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