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ナイフとフォークで綺麗に食事をする臣さんを目の前に約2年強、あの豪邸でテーブルマナーとやらを学んでいて良かったと心の底から思った。
"おいしいね"なんてありきたりな会話をして食事も終えて自宅へ戻る。
臣さんは車から沢山の紙袋を抱えだした。
『私が持ちます』
「遠慮する」
少し笑って答えた臣さんはスタスタと歩き出す
それを追って私も自宅のエレベーターへと乗り込んだ。
玄関に置かれた沢山の紙袋。
「これ、普段服も買っておいたから好きに使って」
新作がどうたら店員さんに言ってた事を思い出す。
『沢山ありがとうございます』
お礼を伝えた私に「あっ」って思い出した様に話し出した
「再来週のパーティーは18時からね。3時間前にヘアメイクの人達が来るから...後は今日の様に手際よく全てしてくれるから安心して。俺もその時間帯にはここに来るね」
『はい』
くるりと回れ右した臣さんはまた家から出て行った。
私は少し立ち尽くした後、紙袋に入ったドレスを丁寧かけてジュエリーの箱を積み重ねた。
普段着と買ってくれた洋服をウォークインクローゼットへと掛ける。
普通のtシャツに見えて何万もする洋服達を眺める...お母さんと2人で暮らしてた時なんてかけ離れた生活。
何気ないふとした時にお母さんを思い出して
唯一、私を愛してくれたお母さんはもうこの世に居ないんだと悲しくなる。
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ユキ(プロフ) - 青空さん» 応援します😀❤ (1月23日 7時) (レス) id: 112f60438c (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - 青空さん» 作者様のペースで更新楽しみにしております。 (2022年5月6日 23時) (レス) id: cb68aa1da2 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - むぅさん» コメントありがとうございます!!更新遅めですがこの後の展開お楽しみに(^^) (2022年5月6日 17時) (レス) id: a8e20d944f (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - 初めまして。ストーリーを読ませて貰ってます。登坂さんとの今後の生活関係、契約期間が終わったらどうなるのか?ご実家との関係の展開も楽しみにおります(*⁰▿⁰*) (2022年4月29日 14時) (レス) id: cb68aa1da2 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - まゆさん» こちらの配慮が足りませんでしたね!お話読んでもらえて嬉しいです。今後ともよろしくお願いしますねっ‼︎ (2022年4月23日 23時) (レス) @page12 id: af434e92c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青空 | 作成日時:2022年4月23日 19時